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海外ビジネス武者修行プログラムについて#9

久しぶりの更新です。ウイルスの影響で、いま世界は混乱に巻き込まれています。僕も今月下旬に留学を終えて、日本に帰国したので現在は自宅待機を心がけて、そのなかでやれることに集中しています。これだけ自分と向き合える時間が受動的に作られる機会は中々ないので、何かまた新しいことに挑戦したり、語学を伸ばしたり読書をするのも意識して継続したいところです。

今回は、去年の夏にベトナムで参加したインターンの概要と、そこで僕が感じたことをツラツラと述べたいと思います。なぜ、このタイミングと言われると、就活のタイミングになったときに、自分の言葉でこのプログラムについて説明できるようにしたかったからです。少し長いと思うので、時間があるときに読んでみてほしいです!

株式会社旅武者が主催しているプログラム。全国約3000名の大学生が参加してきたアジア新興国No.1インターシップ。「きみの変態を支援」というメッセージを掲げている。立教大学や島根大学をはじめとしたいくつかの大学にも、プログラム導入教育機関として採択され、さらに各メディアにも掲載、受賞歴もあり組織開発プログラムとして紹介されています。

いつ:2019年夏7ターム
どこで:ベトナム・ホイアン(米・旅行有力誌の観光都市ランキング2019年世界1位)
だれと:全国の大学生
なにを:各チームがやりたいビジネスプランを
なぜ:各個人の人生のミッションを達成するため
どのように:3~4人のチームでプログラムの参加1ヶ月前から考えたビジネスプランを2週間で顧客のニーズ検証から営業=>販売実績を出し、社長に採用されるためのプレゼンをする。

僕は、ホイアンの観光客向けのレストランで、新しい商品を生み出し開発するNew Product Development Team だった。
自分たちで商品を 「企画」「調査」「制作」「販売」 まで行い、最終プレゼンを通して、実際に店内に置いてベトナム人だけで商品として形にできるかというもの。

・なぜその商品にしたのかの根拠(ターゲット、コンセプト、費用、価格、制作方法、PR方法など)
・ターゲットの欧米人へのニーズ調査
・商品の試作や調達
・集客の仕方と販売
・店舗に来た顧客へのニーズ調査 

など、表面的で目に見えるところだけではなく、そこに隠れている本質的な部分を知り、理解する。(店舗の位置や外観、道路の状況、店内の雰囲気、メニューの数や見さすさ、デザイン、店員の対応、観光地から帰ってくる欧米人、国籍、性別、年代、滞在日数など) 

ビジネスとは問題解決であり、まずはニーズ(課題)を知ることが大前提。そのなかでplan,do,check,actionを何度も繰り返す。顧客の声に耳を傾ける。喜んでもらうことを意識する。自分が経営する実店舗を好きになる。大学生としてではなく、一人のビジネスパーソンとしての自覚と責任を持つ。

もちろんニーズ調査も全て英語で、調査に足を止めてくれる欧米人に対して自分の能力不足と不器用さを感じ、リアルカスタマーとポテンシャルカスタマーを区別しきれずに立ち止まる。プレゼンもパワポも英語で、上手く自分なりの言葉でどう伝えればいいのか苦労した。

そもそも「武者修行」はネットで自ら見つけた。「大学生、インターン、海外、長期休み、英語」これらのワードに興味を持った。そして、僕がこの武者修行に行くと判断して決めた理由は「自分がどれだけ本気になれるかを知るため」を検証するためである。

結論から言えば、武者修行を終えた自分は「チームの可能性」という価値に気付かせられた。組織で働くことの価値と大切さを学ぶことができた。この経験によって、強い組織作りに物凄く興味が湧いた。志の高い仲間と優秀な人材、そして高い目標が揃うのが強い組織なのだろうという仮説まで浮かんだ。

中間プレゼンが終わるまでは、チームの為に良かれと思って、いつも一人で仕事をして、その日の成果をお互いが報告し合う。そんな感じで、ただ意見に同調するだけのイエスマンになっていた。もっと言えば、目的と手段を履き違えて目先の利益だけを優先してしまったのである。

ビジネスは結果を出さなければならない。シビアな世界。そして一人では出来ない。顧客と向き合い、仲間と力を合わせなければ、どんなに能力が高い人でも何も生み出せない。当然、失敗の連続。だが、そのぶつかるところに本当の学びがある。 

「武者に行ったら何かが変わりそう」「とにかく変態したい」ということが、いかに本質的ではないことが分かった。チームワークとの信頼という目的を達成するなかで、自分が変わらないとけないということを常にミッションとして意識して、全力になった結果、後で振り返ったときに「変態」しているだけの話なのだ。

よくあるのは、手段が目的化してしまいがちになるということ。自分がやっていることに対して、「自分は何をしたいのか」「なぜやっているのか」を毎日問い続ける。それが「〇〇を達成するために俺は今やっているんだ」と可視化できれば成長できる。

いつか変わること、未来に期待をするのではなく、今変わる努力をする。行動しまくる。アクションする。この武者修行は圧倒的に自分の得たいものを得られる環境。経営者およびコンサル出身のBFや企業研修講師のTBFなどが揃っている。そして、全国から集まる同じ志を持った仲間達。

僕らのチームの結果は条件付き採用。後悔はないとは言えないが、本気でやりきった。日程を折り返したあたりから、自分ベクトルな考えではなく、チームとして自分達の目指しているものを継続し続けた。挑戦した先に見えてくる景色がある。時間は待ってくれない。やるか、やらないか。意識の高さに限界はない!

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