大学ラグビー選手の体格:2003~2020
ジャパンラグビートップリーグでの体格変化を追いかけているうちに「大学生はどうなんだろうな?」という興味も出てきてしまいました。ということで、ラグビー協会の公式記録からデータを洗い出してみました。
対象は全国大学ラグビーフットボール選手権大会のベスト8進出チーム。ただし、年度によっては大会方式が異なっているところもあるので、グループリーグなどで判定できない場合にはベスト4チーム。またベスト8と呼んでいなかった頃は2回戦での対戦カードを対象にしています。
大学では選手の入れ替わりも大きくなるので、4年単位での移動平均を掲載しています。年次別のデータも下の方にあります。
また、近年では留学生選手の出場も増えています。
中学校や高校から日本で活動している選手、大学からの選手など経緯はそれぞれありますが、体格面において秀でていることは間違いありません。ポジションによってはその影響も確認できます。ポジション別データは先発メンバーに限っているので、ここは特に分けていません。ポジションとしてはLO/FL/No.8/CTBでの先発出場が多いことが確認できます。これらのポジションではそれも反映されています。
ポジション別の体格は、各年度4-8名のデータなのでその時の個人の特性に引っ張られてしまうことは否めません。参考までに。
*2003年度、2011-2015年度はベスト4進出チームのデータを採用
1.年度別体格推移
登録22名、もしくは23名での体格推移です。
身長に大きな変化はないけれど、体重で7kg増加しています。
2.FWD/BKS
先発選手のみですが、どちらも6-7kgの増量が確認できます。FWDだけが大きくなった、とかではありません。
3.スクラム体重の平均
4.各ポジションでの推移
各ポジションごとに先発選手のデータを比較していきます。近年では入替も戦術として行われているのでリザーブから入った選手のデータも反映させたいところですが、交替データまで追い切れていないので先発選手のみで。
体重だけだとつかみにくいところはBMIでみた方がいいわけですが、BMIが1変化するということが実感として伝わりにくいため【身長-体重】を最近はよく使っています。手軽に計算できるという点でも説明するときには使いやすいですね。
4-1.移動平均(4年)による体格推移
PR・HO・LO
FL・No.8
SH・SO
CTB・WTB・FB
4-2.年次平均による体格推移
PR・HO・LO
FL・No.8
SH・SO
CTB・WTB・FB
データを眺めていると懐かしい、と言っては失礼ですが登録選手や対戦カード、、、色々記憶が刺激されます。
チームメイトとして一緒に活動した選手たちの名前も出てきたり、そこまで意識していなかったけれどあの試合出ていたんだなとか、こんなポジションやってたのか、なんてものもあります。
名前が複数年度にわたって出てくる選手からは体格が変化するタイミングなども伺い知ることができます。これはもう個人差、と言ってしまえばそれまでなんですけどね。
5.背番号別体格推移
各ポジションでの推移です(先発選手のみ)。同じポジションでも体格差をあったポジションも以前よりその差は埋まってきているように感じます。とはいえ、ここまでくると個人のデータの影響が大きいですね。
リザーブ選手の出場ポジションまで反映できたらよりいいのでしょうが、そこまでは行っていません。
PR
HO
LO
FL
No.8
SH・SO
CTB
WTB
FB
トップリーグデータに比べて少々限定的になってしまっていますが、大学生上位チームの選手も着実に大きくなっているのが確認できます。そうなると次は高校生、ということになりますかね。
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読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。