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リスクヘッジからもう1歩先へ

5月の連休明けからできる形での活動が増えてきました。部活動のトレーニングもオンラインでの形が定着してきましたし、専門学校や大学での講義もその環境でできる形で実施しています。現状ではなかなか再開できない学習環境の確保や、トレーニング量の確保だけでなく繋がっている機会をつくるという部分が大きくて、どちらかというと苦肉の策でもあるわけです。しかし、やっていくに従ってそれだけじゃない部分というのも色々見えてきています。

最善を善の敵にしない

元々想定しなかった形での展開であるので、その環境には現実的に差があります。下地のあったところもあれば、まさに突貫工事で整えたところも。
そうすると、もっとこうした方がいいのに、なぜこれをやらないのか、といったことは確かにそれぞれで存在もしています。
しかし、そこに向けた準備や労力、そして対応力などなどを検討した時に各所でのよりいい形になっています。それを探るためにも大きな労力は発生しています。対象者の負担軽減、管理者の対応力、、、最初からここを想定していない部分もあるからこれはやむを得ないところ。

こちらは場を用意していただいているので、そこでやるだけ。これを最近特に強く感じます。実際にやっていく中で提案やできることの確認などはもちろんしていきます。しかし、最後は先方の判断。

誰もこの形がベストだとは思っていなくて、それでも今できることを、というのが現状です。少しずつ再開できるようになって対面での質疑や画面を通さないやりとりができるようになってきたらその価値はこれまで以上に高まっていきますね。

特定多数に接するリスクヘッジとして

色々な形で活動していると、自分が直接感染しなくても色々な影響を受けることが多いんですよね。不特定ではないけれど、多数の人たちに接しています。1人1人と至近距離で話したり、何かを共有するわけではないけれど、色々な場所で週に顔を合わせる人数は300-400人に及びます。人数というよりは複数の場所、ですね。もちろん移動に伴って電車などの公共交通機関も必要。
今後、あるところで感染者が確認された、となった場合にその場に自分もいたら経過観察なども必要になってきます。そうすると、関わっている違うチーム、学校に対してもスケジュールの変更などをお願いすることになります。色々なところの影響が及ぶ、元気な時にはいい面での波及効果に目が行くけれど、反対の部分も現実としてあるわけです。これは今までも一緒なんだけど、この状況だからなおさら。

そんな時に、現在やっている形式がそれぞれの対策に役立つものであることを感じます。ただでさえスケジュールが立て込んでいく中で、自分が対面でできなくても、様々なツールを用いて発信することや指導の一部を担うことはできる。先方にとっても選択肢を広げられるんじゃないかなと思います。突然始めるものではなく、既に実施していて一定の成果や課題を共有できるので、今後行うとしてもやりやすい部分が多いですね。相手の理解も得やすいですね。

また、学校による色々な試行錯誤は自分自身にとっても多様なツールに触れることに繋がっていて、自分の中での選択肢はずいぶんと増えました。望んでいたもの、好機というのもどうなんだろうという部分はありますが、それでもその中で得たものを次に繋げていく必要はありますね。

働き方としても

複数のかかわりを持つ先があると、スケジュール調整に頭を悩ませることもあります。バッティングしてしまう、ということだけではなくて私用の部分や家族の事情など色々なことに頭を悩ませることがある方も多いのではないかと思います。もちろん、調整をお願いすることは多々ありますし、承諾してもらえることも多いんですが、今回のようなスタイルが急場しのぎではなく展開できれば、幅は広がっていくと思うんですよね。

そのためにはこの形が通常でも機能する形にもっていく必要があります。便利ではあるけれど、やはりこの形では難しいところもあります。普段からそれを念頭にどうやっていくか。
また今は大丈夫だけど、もっと質を上げるためには、、、ということを考えなくてはいけないので物品等の補充だって必要になる。こういう部分での多様さを拓くことで、活動の中での負担もまた変わってくるものと考えます。それぞれのやり方での価値を高める、ということに最終的にはなりますね。

場所としての教室の力

自宅での収録や配信だけでなく、学校からというケースもあります。
学生は登校していないし、収録ではあるけれど、教室で話すとスイッチが簡単に入りますね。場の持つ力は大きい。
しかし、この2ヶ月ほど続けて喋るということをしていなかったので、思った以上につかれました。
これまでだったらなんてことないコマ数でもなかなかの疲労度でした。

まずは来週、再来週くらいまではこのようなスタイルが続きそうです。その先もまだわかりませんが、元々のスタイルや内容だけでなくこの環境の中だからできること、やってもらいたいことなどに頭を使いながら、、です。

この流れに合わせて、家からも配信できる環境が整ってきています。通信環境、やはり大きいですね。今までは外出している機会が多く、また学校など整った環境もありましたが、自宅も整備ということで久しぶりに光回線を復活。オフィスのように使っていたワーキングスペースは一旦考えてもいいかもしれないなぁ、というところです。経費面で言えば他に手をつけた方が両立できるかな。



読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。