一首評『ペットボトル』
私たちが普段から使っているペットボトル。多くの人はペットボトルを家庭で廃棄する際には本体とキャップを分けると思う。でもそこには少し冷淡さが感じられる。ペットボトルはキャップがあってこそその真価を発揮するものなのだ。
この歌からは、そんな冷淡さを色濃く感じられる。ここに『落ちている』ペットボトルはおそらく家庭で捨てられる前のペットボトル。それも、ペットボトル5本に対しキャップは1つしかない。まるで頭と胴を分けることを好む殺人鬼が、ただ好みの顔だけを残しているかのような冷淡さが