『The Hands/その手』感想
ツイッターでふと見かけた、ミルボンさんのキャンペーン。
『The hands /その手』はMILBON BEAUTY AWARD受賞作品とのことで、元々映画好きということもあり、「これはnoteを始めてみる良いきっかけでは」と思い、noteに新規登録して初投稿チャレンジしてみました。
作品自体は9分弱、物語に引き込まれて見入っているうちに、あっという間に最後まで観れました。
まず、印象に残ったのは、冒頭の始まり方。
コロナに関する政府の記者会見シーンから始まります。
私たちがここ数年数えきれないくらいニュースで目にしてきたシチュエーションであり、今生きているこの世界が舞台となっていると感じ、序盤から一気に物語に引き込まれました。
次に主人公であるドヨンの表情の変化が印象的でした。
ドヨンは手話通訳士として、政府のコロナに関する記者会見の場で通訳をしているのですが、前半と後半での表情が非常に対比的だと感じました。
前半では「新規感染者は○○人」、「○名が亡くなった」とコロナに関する暗い内容が中心となり、ドヨンも固く真剣な表情で内容を伝えます。
一方、物語後半では、子供が自然分娩で無事出産できたことを知り、妻と息子に向かって最高の笑顔でメッセージを伝えていきます。
この前半から後半への変化があることで、クライマックスが引き立って、心が温まるシーンになっていると感じました。
また、この一連の流れには「コロナで塞ぎがち、後ろ向きになりがちだけど、それでも人生には素晴らしいことがたくさんある。前を向いて笑顔で生きていこう。」という作品のメッセージを感じました。
ちなみに、個人的に一番涙腺が緩くなったシーンは、終盤、ニュースの内容が「手話通訳士の妻が無事出産」に代わってるシーンです。
「これをテレビで見てる人もみんな笑顔になってるんだろうなぁ」と感じさせるシーンで胸が熱くなります!
とにかくドヨンの顔をくちゃくちゃにして笑う笑顔が素敵で、奥さんも軽い小言(?)を言いながらも家族への優しさに溢れてて、観終わった後に温かい気持ちになれるショートムービーでした。
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