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叶わぬ愛と生きる

もう諦めると決めたはずなのに、けじめをつけたはずなのに。
なのに、また君に会ってから、まだ君が好きだと気づいてしまった。

何度も自分の気持ちを伝えて、君の気持ちを確かめたけど、
答えはいつも同じだった。

君と結ばれることはなく、君が僕を選んでくれることもない。

その事実がたまらなく苦しくて辛いはずなのに、
それでもまだ君を好きな僕がいる。

なぜなのか、自分でも分からない。
ただ「好き」ってだけじゃ説明がつかない。

恋は本能というけれど、僕の体は「助けて」と叫んでいる。

本能でも理屈でもない、得体の知れない何かが奥に潜んでいる気がする。

僕は心の髄から病んでいるのかもしれない。
5年の付き合いが終わってしまったショックかもしれないし、
心の穴を埋めるかのように夢中になるものを探していたのかもしれない。

あるいは、自傷行為のように、叶わない恋という痛みで生きている実感を得たいだけなのかもしれない。

理由は分からないけど、奥の深層心理には闇があるのは間違いない。


Billie Eilishの新曲「BIRD OF THE FEATHER」にこんな歌詞があります。
動画:https://youtu.be/87J6UiDpSI8?si=RjNds9ruJZAjbmqy

And I don't know what I'm crying for
自分がどうして泣いているのか分からない
I don't think I could love you more
これ以上ないほど、あなたを愛している
Might not be long, but baby, I
この先長くはないかもしれないけど
Don't wanna say goodbye
「さようなら」と言いたくない
Birds of a feather, we should stick together, I know ('til the day that I die)
つがいの鳥のように、一緒にいたい(私が死ぬ日まで)
I said I'd never think I wasn't better alone ('til the light leaves my eyes)
一人でいる方が良いなんてもう思えない(私の目から光が消えるまで)  Can't change the weather, might not be forever ('til the day that I die)
空模様を変えることなんてできないし、永遠なんてないかも知れない(私が死ぬ日まで)
But if it's forever, it's even better
でももし永遠があるなら、それはもっと素敵だね
I knew you in another life
あなたに前世で会っているか気がする
You had that same look in your eyes
あなたは同じ目をしていた
I love you, don't act so surprised
愛しているよ、そんなに驚かないでよ


一見、幸せなラブソングかのように思える歌詞だけど、MVは全然違っていた。
目に見えない何か、あるいは誰かに体を引っ張られ、壁に打ち付けられ、振り回されているBillieが映っていた。

インタビューでも語っていたが、この曲は、叶わないと分かっている恋を追いかけ、盲目になっている曲だ。
その人の存在が自分の人生を振り回し、コントロールができなくなっている。
それでも、愛することをやめず、自分自身を苦しめることになったと語っている曲。

僕の気持ちはまさにこの曲と同じ。
好きでたまらなくて、その人のためなら何でもできる気がしていて、
叶わないと分かっていても苦しいと感じていても、
気持ちを止められない自分がいる。

苦痛と破壊の恋愛。

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