あやみのギター音楽教室の様子(2024年8月報告)
あやみのギター音楽教室のレッスンで"爪の話”をすることが増えました。
4~6月は「肉でキャッチ&爪でリリースが理想」という話だけは初めてクラシックギターを弾く生徒さんたちにちゃんと伝えていました。一方で、私から爪の形や状態を細かくアドバイスする機会は稀だったと思います。弦を弾く音から爪の引っ掛かりや凹凸を感じた場合に、「ちょっと削ります!」と言って、金属ヤスリで生徒さんの爪を少し短くしたことは何度かありました。
私はかつて爪の形や状態に神経質になりすぎて、日常生活に少し支障をきたしたことがあります。それなりに伸ばした右手の爪が欠けないように、ライトのスイッチを押したり、缶のプルタブ(正式名称は「ステイオンタブ」らしい)を開けるのは左手を使っていました。「生活の動作を利き手足と逆の手足で行うのは脳や体のバランス作りに役立つ」と中西哲生さん(スポーツジャーナリスト/パーソナルコーチ)がYouTubeで話す動画を数ヶ月前に見た時には「左手ばかり使うのは意味はあった?」と思いましたが、当時の私は生活のストレスを感じる方が多かったように思います。例えば、うっかり右手でライトのスイッチを押した時には脊髄反射のように手を引っ込めたこともありました。日々の生活に潤いを与えるためにギターを爪弾くはずが、いつの間にかギターのために生活を犠牲にしていたのです。破滅型のカリスマギタリストを少し感じる書き方をしましたが、実際は爪のケアに過敏なだけのナイーブギタリストでした。
ギターを弾かないブランク期間を経た今は「そんな気にする必要はないよ~」と割り切っています。むしろ爪の長さを気にする必要がないように、親指以外は爪先(白い部分)が肉よりも0.5~1.0mm内側に来るように削ります。削る頻度は週1ペースで金属ヤスリを使用しています。ちなみに、金物製造の町として知られる燕三条の職人さんがつくる「ネイルケア専門の爪ヤスリ」を1年ほど前から愛用しています。ビジュアルの美しさと使い心地の良さで、かつて憂鬱だった金属ヤスリを使う時間が楽しいものになりました。良い道具は心も磨いてくれるのかもしれません。
その他の爪に関する話はぜひ教室のPodcast『甘露日和を待ってみる』をお聴きください!タレガと爪に関するエピソードのような"クラシックギターの歴史の1コマ”が知れるような話もしています。また、音楽の教科書でお馴染み『ドナドナ』が暗いわけも驚きと共に紹介しています。
▼今月のオープニング
爪と仲間意識/TAMIYAの紙ヤスリは爪を磨くもの/肉でキャッチ&爪でリリース/スイートスポットという考え方/タレガとリョベートの初レッスン/指頭奏法と爪を用いる奏法の違い/日常生活も大事
▼今月の出会い
中学1年生の女の子/ギター知識0からのスタート/山田の弱々しいプレゼン/講師演奏の選曲に悩む/不思議な上達
▼今月の出来事
生徒さんの進捗状況/左手の押さえ方の基本を深める/久しぶりにドナドナを弾く/ドナドナが暗いわけ/音楽は歴史を伝えるメディア
▼出演者
話し手:山田賢(あやみのギター音楽教室講師/ギタリスト兼作曲家)
聴き手:中川くん(山田の大学時代から続くギター仲間/ギター好き)
今月レッスン日の活動例
8/1(木) 初の木曜第1週レッスン(これからも継続!)
8/8(木) まぁまぁ通常Day
8/10(土) 早くもお盆の空気感を感じる(休み多め)
8/17(土) お盆の残り香を感じる(休み多め)
8/22(木) 今月唯一にぎやかDay
8/31 (土) 台風で休みかもしれない(前日に決定)
振り返ると「夏休みだなぁ~」と感じる8月のレッスン状況でした(笑)