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リスキリングの意味

「ええ、去年の能力開発計画でTOEIC 500点以上を目標としましたが、とどいておりません。継続して英語スキルの向上に努めます・・・」
毎年の面談での僕の言葉。遠い昔の「毎年」。
ここでの英語のスキル向上はリスキリング?

キャリアカウンセリング学会(11/23/2024)での宮城まり子先生の講演で・・
CAN(資源・強み)→Will(ありたい自分)→MUST(具体的行動)→CAN・・
これら3要素のルーティンでキャリアは形成されていくと。なるほど確かに。。。

「リスキリング」はMUSTの所にあると世の中では理解されていますかね?僕は個人的にこの3要素全部だと考えています。冒頭の昔の僕は「MUSTだけ」だった。結局キャリア形成は進まなかったのです。

なぜか? それは「Willを言語化」していなかった。そしてその時点のスキルとしての現実も見ていなかった。大切な残り2つの要素が欠けていたのです。MUSTをする前にある程度の方向性、すなわちWillが必要だと思っていて、そこに「向かっていく」をMUSTにするから意味のあるキャリア形成になると考えています。

僕たちキャリアカウンセラーの仕事の一つは、「キャリアテーマに沿った強みのCANとありたい自分のWill」の言語化の支援。Willがぼんやりとしていたって良いのです。方向性さえ意識できたら、それに沿ってMUSTを始めたらいい。やっていくうちにもっとWillがクリアになってくるものです。クリアになってきたら、MUSTを必要に応じて修正したらいい。西遊記の三蔵法師ご一行が目指した天竺だって、方向は分かってもクリアに天竺が見えていたわけじゃない。とにかく方向性だけでもいい。それを見つけることがキャリア形成のベースになる、リスキリングの意味になると思っています。

キャリアゴールの「天竺」をぼんやりとでもいいから言語化し、それに向かってアクションし、キャリア形成を進めていくことを、僕は個人的に「キャリアダイレクション」と呼んでいます。キャリアダイレクションを経験して、未来のキャリアで少しでも多くの幸せを感じて頂けたら嬉しいというのが、キャリアカウンセラーとしての僕の思いです。


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