不可能を可能にするお守り
去年の今頃は先輩と遊んでて
好きな女の子を口説くために頑張っとったなぁ・・・
先輩と遊ぶけん駅で街合わせしとったんやけど
あ、あの娘に渡すお守り買ってないっ!!
って事に気づいたっちゃん。
(あの娘は明日から旅に出る)
もう夕方五時で近くの神社は何処も閉まっとったんよ。
先輩はまだ駅に着いてなくてその事をLINEしたっちゃけど
輩)お前アホやな〜笑、準備8割本番2割やで〜
俺)忘れとったっちゃん!!もう不可能やん…あの娘とのラブゲージを上げるチャンスやったのに……
輩)ラブゲージてなんやねんwwまぁ、もうちょいで着くから待っとき。
暫くして先輩が駅に来た。
輩)ほれ!
先輩は俺に包を渡した。
俺)??
輩)ケンシロウ、不可能なんて言葉を軽々しく使うな。人生つまんなくなるぞ。
中身はお守りだった。
俺)えーーーーー!?どうやって!?!?
輩)大変やったんやで笑、片っ端から神社に電話して何処も閉まっててんけど一つの神社だけわざわざ開けてくれて買えたわ。
俺)ありがとう!!てか、このお守り渡したくねぇわ!!笑
輩)アホ!!誰の為に買ったと思てんねんwwこの事は黙って渡しとき笑
俺)渡すけど、返してもらうわ笑
先輩はね、俺にほんとに色んな事を教えてくれた。
その度に先輩との思い出が一つずつ増えていったし
俺の人生で先輩との日々はとってもかけがえのない物になっていった。
誇りは持ってもいいがプライドは捨てろ
相手の立場になって考えろ
不可能なんて言葉を軽々しく使うな
神はお前や、他人が言う事に左右されるな
感情と気持ちの違いを見極めろ
意地の先に幸せはないぞ
人生、最高でも最低でも楽しめたら面白いぞ
ケンシロウ、俺はお前がほんまに可愛い。愛してんで。
お前に出来ねぇ事なんてないんやから!!
結局、あの娘とはうまくいかなかったけど
そんな事はもういい想い出・・・
春になったんだから、外に出たいね。