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貨幣発行自由化の先にあるもの
インターネットの確かなトレンドの一つに『web3.0』と呼ばれるものがある。ティム・バーナーズ・リーがワールドワイドウェブを1989年に発明してから、データという無形資産のあり方が問われるようになった。
まず、web1.0では、コンピュター開発会社やその他のデータ会社が一方的にユーザーへデータを持ちかけ提供していた。ところが、デジタルマーケティングなどのデータ・ドリブンの発達により、web2.0
自分以外に守るべき者ができた時
今年も仕事や勉強に勤しんだ1年だった。仕事の業績は非常に厳しく挫折しかけた時、僕は一筋の光をみた。なんにせよ、久しぶりに彼女ができ、仕事や勉強に対する価値観も大きく変わった。あの時の出会いを感謝しつつなんて思っている時、「働くこととは何か」ということをよく考えるようになった。
ハンナ•アーレントは労働と仕事を明確に区別しているけれど、仕事とは何か一つ後世に残るものを生み出すことだと思っている。
サブスクリプションと倫理学
「所有」から「利用」への価値観の変化は、一見すると小さな変化に見えるが、倫理的な面で見方を変えると、非常に大きな変革と言えるだろう。
今年も自分にとっての学びを振り返っているなかで、2023年の初めに書こうと思っていた本雑記は年末になってしまったのだけど、こんなニュースが当初密かに物議を醸していたのはご存知だっただろうか。
当然ネットは大荒れ、「命を甘くみるな」とか動物愛護団体への非難もみられた
損をしないお金の知識 年金編①
いつも学術的なことや、デジタル化などの話をつらつらと書き連ねているのですがその傍でファイナンシャルプランナーのライセンスであるAFPの資格を実は持っています。なので少し新しい試みとして、国のお金にまつわるお話しをみなさんと考えていく場を持ちたい思います。僕自身、FPの実務系経験は全くないので体系的に劣る部分もあると思いますが、そこはご容赦ください(笑)。
このシリーズでは、以下の計画でライフプラ
「可愛い男子」はいつ誕生したか
形容詞cuteの記号論的体系を考察してみた時、かわいいという日本語には多くの不確定要素が含まれていることは容易に理解できる。それは日本人が英語のcute/prettyのように区別をしないということだけではなく、かわいいという形容詞に対して、さらに形容詞的要素が付随しまうことも一つの複雑性を増している原因だろう。例えば、「ぐうかわ」「おにかわ」「グロかわ」など、日本には海外になはい「かわいい」が量産
もっとみる学歴を一言で表すと何か
久しぶりに格差について考える機会を持った。日本ではあまり語らられることはない観点(格差に対する批判は沢山存在する)が、海外では割とお決まりの論点だ。
特にアメリカでは1980年代頃から格差が非常に拡大している。それは、80年代のドットコムバブルを経て、ITや無形商売の専門として知られる、シンボリックアナリストが台頭したのが一因である。
シンボリックアナリストはとても高学歴な人がつくので、学歴資
社会人になって失ったもの
ふと、もうあれが最後だったんじゃないかって思う時がある。大学の頃、みんなで食べて飲んだ居酒屋でのひと時、あの人と話した時間・・・・
僕は、こうした過去には一切とまではいかないけれど振り返らないようにしている。振り返っても戻ってくることはない。ただ、あの時ああすればよかったなとか、人生で思うときは今でもある。
だけど、全く後悔していない道もある。それは、10代の頃のハンドボール部での戦いと、浪人
都市社会学から考える20××年の都市構想のあり方
この数年の確かなトレンドに、「誰一人取り残さないデジタル化の実現」がある。その実現の一環として、GIGAスクール構想や、デジタルデバイドにおける格差の是正など様々な取り組みが昨今なされている。その中でも数年後の未来を考える上でははずせない取り組み・思想の一つに「デジタル田園都市国家構想」というものがある。
「デジタル田園都市国家構想」とは、「地方創生の一環としてデジタルを駆使し、都市部に負けない
政治の台頭と社会科学の凋落
1200年、600年。この二つの数字は、社会科学・自然科学が生まれてから、今年に至るまでの年数だ。およそ長い年月をかけて、この二つの学問は大きく進歩してきた。社会科学では、紀元前の頃から経済学・哲学という学問がすでに存在しており、自然科学でも、近代ヨーロッパにはガリレオ・ガリレイが望遠鏡を発明して以来、人は身体の延長としての道具を確立し、人類史における画期的な発明が生まれた。
特に、自然科学は今
降りることのできない世界での育児に向き合う
朝、赤子に離乳食を食べさせる。昼は、在宅ワークで働きながらご飯を食べさせたり、昼寝のため、子供のそばにいる。夜、夜泣きで寝付けない赤子を寝かしつけながら、自分も眠りにつく。
現代では、イクメンという言葉が流行ってきたものの、基本は女性が赤子の面倒を見る。近代家族は基本的にこういった家父長性が当たり前のように根付いている。それも近代家族というのは、社会学者の千田有紀に言わせれると、「ロマンティック
未来は常に過去を変えている
今日は、久しぶりの半休。平日のこの時間帯に、更新するのも何日ぶりだろう。更新する際はいつも金曜日だったから、水曜日のこの時間帯の更新は本当に久しぶりだ。コロナ禍の一年前と比べて、仕事はかなり落ち着いてきたと思う。昨日が仕事始めだったこともあり、今日は午後から要は暇。
社会人ももうすぐ3年目だ。3年目近くになってみると、周りも少しずつ見えてくる。容量がわかってきたり、いい意味でも悪い意味でも、仕事
2021年の音楽を振り返る
今年ももう、後1日半。これまで通勤や、在宅ワーク、ドライブの時など、沢山の曲に触れてきた。レコード大賞を見ながら、この記事を書いているが、個人的に僕の1年間に寄り添ってきた音楽達をここで、挙げていきたい。
もともと、音楽系の記事を書くことはほとんどなかった今年だったが、僕はもともと大のインディーズバンドや、ロックが好きな社会人だ。今回は、インディーズバンド含めメジャーバンドも幅広く触れてきた。音