初学者向け2級建築士試験合格体験記
まだ間に合う。短期間で合格しよう!
はじめまして。
2022年の2級建築士試験に合格した者です。
学科試験、製図試験、両方とも一発合格できました。
資格学校には学科・製図とも通っていません。
学科試験は勉強範囲が広く、学習時間もかなり必要と言われています。
当時検索して、必要学習時間を調べてみると、凡そ700時間と書かれていることが多かった印象でした。
10~11月ぐらいから学習を開始している方がほとんどではないでしょうか?
私は、出遅れて12月から徐々に行動し、正月から本格的に学習をスタートしたため、学科試験には6か月という期間で勉強したことになります。
700時間÷6か月÷30日と計算すると約4時間/日の学習時間ということにして学習計画を立てました。実際はなかなか時間はとれない状況でした。
でも学習時間としては充分間に合います。
学科試験は独学で勉強すると決めた
私は学科試験の学習を独学で行うことに決めました。
試験学校に通っても、結局は自分が勉強して試験で対応できる実力をつけないと合格はそもそもできないと思っていたからです。
独学はどのように勉強を進めればよいのかわからないため、試験学校のカリキュラムを参考にしました。
私は日建学院さんのカリキュラムを参考にしました。
スケジュールの立て方
私も初学者でしたので、日建学院さんのカリキュラムをまずは眺めてみて、どんな科目をどの時期に勉強していくとよいのかを把握しました。
ちなみに2023年度の日建学院さんのコースはこのようになっていますね。
カリキュラムを見ると、『建築法規』と『力学』の基礎から学習するようになっています。私もその情報にならって、法規と力学から学習しました。
学習を始めて、難易度や学習内容を徐々に理解していくと思います。
その段階でより具体的にスケジュールを組み立てていけば十分です。
12月中に必ず行っておくこと
1月から本格的に試験勉強を進めていくために12月中に必ずやっておくことがあります。
まずは、以下のことから始めましょう。
最新の法令集(大判)を準備して線引きする
法規と力学を学ぶためのテキストを準備する
学科試験の内容がコンパクトにまとまっているテキストを準備する
です。
最新の法令集(大判)に線引きする
見やすい、試験で有利に利用できるように工夫された法令集が良いです。
サイトで検索すると、TACの法令集の人気が高まっています。
本屋さんで各社のサンプルを見てみると、確かに見やすい構成になっています。
建築基準関係法令集 2023年度版---TAC出版
建築基準法等を上巻に、その他関連法規を下巻にと、2冊に分けることができます。この構成はとても使いやすいです。
法令集には、インデックスがついています。
また、初学者の方はネットでは「線引き」作業の儀式があることはわかっていても実際何のための儀式なのかわからない段階だと思います。
その「線引き」の手引きもサイトから入手できます。
私も最初よくわからず、とにかくTACの手引きに従って線引きを行いました。
これでもよいのですが、後でわかりやすいテキストに出会ったため、建築基準法についてはそちらに従って線引きをしてもよいかもしれません。
建築法規と力学を学ぶためのテキストを準備する
建築法規
線引きは建築基準法に関してはこのテキストの通りやるとすっきり理解できると思います。
初学者の建築講座 建築法規(第四版)---市ヶ谷出版社
使い方
テキストを見て、法令集に線引きをする(1回目)
テキストを開いて、次に該当する法令集の箇所を開いて、まずは眺める。次にテキストを読んで理解する。その後、法令集を読んでみる(2回目)
12月中は「1」の線引き作業を終わらせるようにしましょう。
力学(建築構造)
どんなことを理解すればよいか、最初のページから学習していきます。
とても分かりやすいです。テキストも薄いです。
上は私が本屋さんで買った市ヶ谷出版社の本ですが、もう販売されていないのでしょうか?
下の本に切り替わったのでしょうか?
力学がわかりやすく書かれていて、薄めの本でしたら、学習時に感じる「ウワッ」というとっつきにくさは緩和されると思います。
学習のポイントとしては、テキストを少しずつ理解しながら進めることです。
「よくわからないな」と感じたら、Youtubeなどで検索して動画で理解すると理解しやすいかもしれません。
学科試験の内容がコンパクトにまとまっているテキストを準備する
学科試験でどんな分野を学ぶのかをコンパクトに眺めることができるテキストがあると便利です。
私は総合資格学院のテキストを利用しました。
最初は眺めるだけでよいです。どんなことを学ぶのかをイメージで把握することを優先しましょう。
12月中は以上のような内容でまずはスタートしてみてください。
次回はより具体的な進め方と学習の仕方をお伝えしたいと思います。
それではまた!