大阪のU15クラブチーム決勝戦を見て感じた勝てるチームの秘訣。
こんにちは!
けんいちです!
僕が指導しているU15のクラブチームでは、
「周りにいい影響を与えること」
をチーム理念として活動しています。
まだまだ発足して3年ほどの若いチームなので、理念を全体に浸透させるまで時間はかかりそうですが、この周りにいい影響を与えるをチームのスタンダード(判断基準、評価基準)として設定したことが僕がチームのヘッドコーチとして行った一番いい仕事になったんじゃないかという自画自賛も含め、今回はその経緯などもお話しようかなと思います。
大阪府の決勝戦で僕が見たもの
僕が指導するU15クラブチームは大阪のクラブチーム連盟に所属しています。その連盟での大阪男子のチームは約20チーム。大阪府で勝ち上がれば、全国大会(U15 JAPAN CLUB BASKETBALL GAMES)などの全国のクラブチームと試合をする機会が得られたりなど、とても良い環境で試合が出来ています。
試合形式もリーグ戦があったりなど、トーナメント方式だけではなく、選手育成も力を入れることが出来、とても助かっています。
また、現時点で大阪府連盟所属チームは約20チームなので、全国大会への出場権は20分の1の枠を争うだけなのでとても効率が良いです。
ただ、中学校と違って地域の枠などに捉われず、選手育成もU12から一貫して行えるクラブチームという特性上、良い選手を集めれるビッグクラブ、長年選手を育ててきたチームはやはり強いです。。
そういったチームと対等に渡り合ってジャイアントキリングを起こすのが僕の一つの目標だったりします。
さて、ジャイアントキリングを起こすために僕はまず強いチームとはどんなチームなのかを観察することにしました。
大阪は激戦区と呼ばれていて(僕は大阪出身なので他県から見た大阪はどんなイメージなのかはあまり想像できませんが。)どのチームも良いチームばかりです。
2018年の大阪府ジュニアクラブチーム選手権。
この選手権の優勝チームは全国大会(U15 JAPAN CLUB BASKETBALL GAMES)に出場することが出来ます。
その年の決勝戦で僕の心をガッツリ動かした光景が広がっていました。
決勝戦の両チームはどちらが優勝してもおかしくないほどの強豪チームで、試合も白熱した試合を繰り広げていて、観ているこっちも熱くなる試合でした。
しかもその白熱した試合の空気を作り出していたのは選手でもなく、コーチでもなく、ベンチでもなく、
観客でした。
その日の会場は観客席と呼ばれるスペースがほぼなく、試合を見ている観客はコートの周りに陣取って試合を見る形となり、両チームの関係者とその日大会に参加したチームの選手など、100名近くの観客がコートを囲むU15の試合ではなかなか見られない異様な光景でした。
そして、いざ試合が始まれば、両チームの応援がものすごく、高校の試合などで見られるような応援合戦がコートを囲んで行われる異様な空気。
その光景を目の当たりにした僕は、
「こういうことか。」
と妙な納得感を得たのを覚えています。
激戦区大阪で優勝を争うチームは、
多くの人に応援されている。
そこが僕たちと優勝を争うチームの決定的な差だと確信しました。
勝てるチームだから応援してもらえるのではなく、応援してもらえるから勝てるチームになっていく。
Jリーグでいうところのサポーターであったり、Bリーグでいうところのブースターであったり、一言でいうと自分たちの「ファン」を作る。
そういう人たちがいるからチームには責任感が生まれる。
その責任感がチームに妥協を許さないし、結果を求めるようになる。
だからこそ応援されるチームは強い。
僕もまずは自分が応援される一人の人間にならなくてはと強く思う出来事でした。