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欠点は欠点のままでいい

「怒りっぽい性格を治したいなぁ」
「クヨクヨ悩む自分に嫌気がさすなぁ」

こんな経験ありませんか?
自分の性格ゆえに他人に迷惑をかけてしまったり同じミスを繰り返して自分が損をしたり。

短所、欠点を治したい!という人も多いかと思います。
でも、欠点なんて治さなくていいんです!
捉え方ひとつ変えればモヤモヤも晴れていきます。

アドラー心理学の考え方を用いながら、欠点は欠点のままでいいということをお伝えしていきますね。


欠点を欠点と捉えているのは自分

まず、欠点というのはなんなのでしょうか。

欠点というのは「欠けている点」。
他の人と比べて劣っている能力や、
自分がこうあるべきという理想に対して
そうなれていない特徴のこと、ではないでしょうか。

そもそも欠点とか短所だと思っている特徴自体には意味はないんです。
そこに「欠けている」「劣っている」「能力が低い」という意味付けをしているのは他でもないあなた自身です。


例えば怒りっぽいという性格。
それで損をした経験があったり、誰か他人と比較したりするから、「自分は怒りっぽくてダメだなあ」と意味つけしてしまうということです。

怒りっぽいという性格、特徴自体には意味はありません。
それを「欠けている」と捉えているだけ。
人によっては「怒りっぽい」=「こだわりが強い」と捉えることもできて、「こだわりが強いのはいいことだ!」と長所と捉えることだってできます。

欠点を欠点だと捉えているのは自分の「認知」だということにまず気が付きましょう。
そんな考え方がアドラー心理学の「認知論」です。次にご紹介します。

アドラー心理学の「認知論」で自分の捉え方を一新する

アドラー心理学には「認知論」という考え方があります。
アドラー心理学とは、心理学者アルフレッド・アドラーが唱えた「幸せになるための理論」が詰まった考え方です。

「認知論」とは、人は見たいように世界を見ているということ。

アドラーはこんな言葉を残しています。

ピンク色のメガネをかけている人は世界がピンク色だと勘違いしている」

人はみなそれぞれ価値観があり、その価値観を通して、物事を判断します。


例えば、諦めグセのある人はちょっと難しいことがあれば「できないだろう」と判断するし、「自分に味方はいない」と考えている人は手を差し伸べてくれる人のことを信用できないでしょう。

人それぞれ過去の経験から未来を予測します。
そして、その過去の経験=価値観を通して解釈して意味付けをするのです。

人は見たいように物事を捉えている。

あなたが欠点だと思うこともあなた自身が欠点だと思っているということです。

欠点は欠けている点ではない

では、どうすればいいのかというと、自分の特徴や性格をポジティブなものに置きかえていけばいい。

自分が欠点、短所だと思っていることを長所にするとしたらどう言い換えられるかを考えてみるのです。

「怒りっぽい」→「こだわりが強い」
「すぐ悩む」→「慎重に物事を判断する」
「忘れっぽい」→「物事に執着しない」
「自分の言いたいことが言えない」→「他人に対する気遣いができる」

こんなふうにやってみましょう。
これは私がコーチングを習っていたときに実際にやったワークです。

なんのためにこれをするかというと、
何事も自分の捉え方次第だと理解するため。
そして、ありのままの自分を受け入れるためです。

欠点は欠けている点ではなく
あなた自身に欠かせない点だと考えるようにしましょう。

すべて自分の解釈次第

哲学者ニーチェも「世の中にあるのは解釈だけ」と言います。


出来事や特徴、性格そのものには良いも悪いもありません。
それを決めつけて意味付けしているのは自分自身だということ。

これを理解しておくと人生とても楽になります。

僕も、自分の性格で嫌だなと思うこともあったのですが、今ではそれもひっくるめて「小泉健一」なんだと思えるようになりました。

自分のことは自分で認めてあげよう。

そう思うようにしてからは生きやすくなりましたね。

欠点だからといって変える必要はないですよ。
変えることで自分が成長すると思えるのなら克服するのは大正解です。
ただ、人と比べて劣っているからとか、世の中的に治した方がいいから、という理由で、自分の特徴を欠点だと思い込んでいるのならまずはその「認知」から書き換えていきましょう。


最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。

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