
ボトムアップのケアを受けるのこと
トラウマのケアには大きく分けて二つのアプローチがある。
トップダウンと呼ばれるいわゆる精神療法。
これはココロの側からトラウマにアクセスし、認知を変質させてしまう事によって本人を成長させ、結果トラウマへの耐性をつけるケア。
その逆がボトムアップと言って、ココロと密接な関係にある神経にアクセスしてそこをケアしましょう、というケア。
今日は後者、ボトムアップの療法を受けてみた。
最初経歴のようなものを簡単に聞かれる。
面倒なので診断名を持っていた事、カウンセリングに通っていた事などを告げる。
会話をしたあと施術に。
この会話で俺がしばしばおすすめさせて頂いてる「その生きづらさ発達性トラウマ」という本の著者である花丘ちぐさ氏から直接ソマティックエクスペリエンスのトレーニングを今受けているという事もわかった。
ボディコネクトセラピーだけじゃなくてそっちもなのね。
このボディコネクトセラピー、EMDRの手法も一部取り入れつつ思考場療法(TFT)も入ってる。
まず気になる点を思い浮かべて欲しいと言われたので、妻に急かされたり義務を与えられると強迫的になり、被害妄想が生まれ現実と妄想の区別がつかなくなる、という悩みを言った。
(まあこれにしても「囚われ」を一瞬で振り払えるようにはなってたのでさしたる問題ではなかったんだが)
で、その後「回復のリソース」を思い浮かべて下さい、と。
あのな、サクっと説明なしに言ってくるけども、できるけども、むしろ超得意技やけどそれ自体がすでに専門的な部類やぞ、用語も含めて。
いろいろハショったろ 笑
で、まず眼球運動に。
ほう。EMDR的手法。
「先程の気になってる事を思い出しながらやりましょう」
ふぅん。
え? あ?
なにこれ、勝手に過去に巻き戻ってく。
「みんな僕を捨てるんだ」
「みんな、、、みんな」
「だったらもういい全て壊してやる」
「●ろしてやる」
「消えてやる」
息が少し荒くなる。
もう一方の意識で「大丈夫なん、これ。解離記憶に届いてパニック起こす3歩手前でやめとこ」と、別の意識がセーブをかける。
解離性自己同一障害っぽい脳はこういう時便利 笑
勝手にインナーチャイルドの悪い方が起動してるやん。
セラピスト「今、体のどこかに感じるものは?」
あーそういう事。
おけ、胸と額に違和感感じますよ。
身体感覚とトラウマのリンクを切るのね。
協力します。
で、体全体を強ばらせて、ダハーと大きく息を吐いて脱力。
これを身体感覚が消えるまで何度か繰り返す。
んー想定の範囲内。
で、そのあとベッドに移って軽いマッサージを。
やんっ
なにこれっ
軽く触られてるだけなのに体がビクンビクンする!
って気持ち悪いわ。
で、首のあたりマッサージされて超気持ちいい。
超気持ちいい。
大事な事なので先生二回言いました。
で、胸の違和感のあった場所に湯たんぽ置かれた。
重いわ。
で、そのまま体を触られヒマなのでアクティブイマジネーション開始。
「入り易い」状態なのは分かるから、すっと行けた。
一回沈黙させたはずのインナーチャイルド、インナーな世界で荒れ狂っとった。
「生まれ損ないだってんなら●せばいいだろ!」「善は負ける!」「もういい帰りたい」
なんかわめき散らしてる。
イマジネーションどころじゃない。
仕方がないので、ゆっくり頭や体を撫でながら優しく話すイマジネーションをする。
で、、、このへんあたりでだんだん意識が遠のいていく。
夢と現を行き来しながらイマジネーション。
この感じ、トラウマケアのCDブックを聞いた時の上位互換バージョンだ。
しばらくして目が覚めた。
なんか知らんが泣いていた。
そして涙がなぜか止まらん。
今こうして書いているが、なんだろう。
今までの人生で感じた事のない意識のクリア感と安堵感がある。
こういう表現は俺らしくないし散文的なので言いたくはないんだが
「体からおばけが出ていったような」
素直に表現するならこんな感じ。
以上。
継続的な効果があれば通っても良いと感じた。
だが、、正直高い。
地方なのに一回13000円は高い。
まあ、それだけの技術である事はしっかり認めますし、療法に関する興味深い知見ももらえたし、コーチング料込みでなら払いたいと思う金額なんだけど一般の感覚から言うとなかなか手が出ない金額だよなぁ。
ただ、セラピールームが超おしゃれでセラピストも藤森慎吾とジョニーデップを足して2で割った感じの海外生活が長かったメガネ系イケオジなので女性であったらハマってたかも知れん 笑
マッサージをしっかりされたわけでもなし、カウンセリングをしたわけでもなし。
それなのにこんなに楽になっている。
神経に蓄積されたダメージってバカになんないっす。
ステマとか案件だと思われたくないので、愛知県近辺の方で興味がある方はコメント下さい。