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ボディイメージと神経症あるいは精神疾患
左足の骨折のリハビリをしていて気づいた事がある。
俺は生まれつき左足が内反足(左足だけ内股気味)で小学校低学年まで矯正靴を履いており、運動はあまり出来なかった。
おそらく発達性の協調運動障害(不器用&バハムート級のヒザ神)になったのもこれが原因であるかと思われる。
で、当然今まで左足が上手く動いておらず、幾度もケガをしてきており、自然とかばって歩くスタイルが身に付いてしまっている。
今回リハビリでそれを指摘され、ケガのリハビリと共に「フツーに歩く練習」をしているんだが、リハビリ後は頭の中がクリアでスッキリした気分になる。
で、脳のあちこちが「気持ちよく」痺れる。
ムズムズする。
こ気味よくダンスでもしたい気分になる。
で、この感覚を以前味わった事がある。
大きなトラウマが表出して、身体機能が恐ろしい回復をしだし、左目の視力が0.5も回復し、ADHDの特性がみるみる消えていったあの時期だ。
あの時も脳のそこかしこに心地よい痺れ感があり、それに伴ってココロの安定感も2段階くらい違うものになった。
そして今回のカウンセリングの終結っぽい宣言である。
ボディセラピストっぽい方からスキがたくさんつきそうなんだが、やはり感覚的な嘘は付きたくない。
多分神経と心理とボディイメージは密接に繋がっている。
「滝行をしたら体の場所が実際とズレた」なんて話もある。
そして皮膚は記憶の一部を担っているなどという研究が一部ではある。
出典は面倒だから探して下さい。
サイエンスニュースまとめとかナゾロジーあたりで見た。
そう考えると明治だったか大正あたりに日本で導入された軽運動などを取り入れた「森田療法」なんかもあるいは心理療法としてしっかり見直されるべきであるし、理学療法士の資格を持った臨床心理士なんてのも登場して良い気がするし、当然の事ながらソマティックエクスペリエンスの有効性も解る気がする。
あるいはEMDRもトラウマを引っ張り出して云々するという場所から一歩踏み込んで、身体的刺激を上手く利用して軽運動も取り入れつつ、報酬系に作用するアルゴリズムを個人個人解析し、かつ心理療法を施すという「身体的かつ精神的療法」になるのではないかと感じている。
今まで心理療法、トップダウン療法の知識を集めて来たが、あるいは前も言ったようにヨガや丹田呼吸法などの全人的ケアにも視野を拡げてみるべきだろうか、と考えている。
(あ、もちろん科学教徒として、あくまで科学の一環ね)
人のココロは奥深い。
ユング心理学では「コスモロジー(宇宙観)」などと表現される事もある。
発達障害を背負った身として、トラウマを負った身としてスタート地点は決して平安ではなかったけど、その代わりにこんな知見を得られた。
何度もへし折れたし、自傷もしたし自●未遂も一回だけした。
だがそれでも今はそれで良かったのだと感じる。
同じような誰かに対して前向きな問題意識を持ち、知識ではなく心情として他人事にせず寄り添える才能はそうそう得られるもんじゃない。
キレイゴトに聞こえるかもしんないけど、天賦の才というならこれが俺のそれなのだろう。