就活生が、日経新聞を読んで勝手に書く。(4/21)
自動車業界、ヤバい説。
かなり乱暴なタイトルで恐縮です。
直近3年間で、世界の主要国の平均株価が30%も上昇しているのに対し、自動車産業の平均株価はむしろ下がっているらしい。
ゴーン氏の件があった日産は2~3割、トヨタとホンダも1~2割下落したそう。
これが何を意味するのか?
「自動車会社がこの先業績を上げていくか疑わしい」
と世界中で思われているということだ。
CASEの重圧
CASEとは、自動車を取り巻く新技術やトレンドをまとめて呼ぶもの。
Connected:インターネット接続
Autonomous:自動運転
Shared & Service:カーシェア
Electric:電動化
これらによって、既存の自動車会社が転落する恐れが出てきたという。
例えば自動車が電動化されれば、これまでのエンジンの技術は不要になる。ハイブリッドカーも不要になるので、トヨタが作り上げた技術による優位性は全く意味がなくなってしまう。
だからどの企業も血眼になって新技術などに投資をしているのだ。
だが、すぐに投資の結果が出るわけではないし、投資自体が正解かはわからない。多くの企業は支出ばかりがかさんでいる。
新たなる侵略者の存在
※以下はオンラインメディアを多分に参考にしているので、ご自分で信頼できる情報ソースを確保するのがよいかと思います。
当然の事実かもしれないが、「自動車」自体がなくなると言われているわけではない。既存の自動車会社が脅かされているのは、新たなる敵が登場したからだ。
それが、GoogleやAppleをはじめとした、資金力の豊富なIT企業である。
なぜ、全く別業界に思える業界の企業が参入してくるのか?
それは大きく2つの理由があると思われる。
1つ目は、次世代の自動車に必要な技術が得意なこと。
例えば自動運転。これに必要なのは、自動車周辺の情報を自動で処理できる、AIを用いた画像認識技術だ。
この技術は、既存の自動車会社はほとんど持ち合わせていないと言っていい。新規参入組が圧倒的に得意なのだ。
2つ目は、電動化により参入障壁が下がったこと。
自動車の心臓と言っていいガソリンエンジンは、構造が複雑で開発が難しく、自動車会社以外が自動車を製造するのはほぼ不可能だった。
しかし電動化されると構造が単純になり、自動車を製造する難易度が下がったため、業界外からの新規参入がしやすくなった。
既存の自動車会社はもう終わりか?
おそらくは、「すぐには終わらない」。
指導教官曰く、電気自動車の普及率は2030年時点で世界の10%程度。良くても20%には及ばないとのこと。最も大きな理由として、バッテリーの性能から600キロ以上は走れないことを挙げていた。
さらには、安全設計のノウハウなど、エンジン以外にも開発の難しい分野があるので、そう簡単には参入できないとする記事(東洋経済オンライン)もある。
自動車産業の未来予想図は、他業界以上に描きづらい。
元記事:自動車産業にCASEの重圧 時価総額57兆円減少(日本経済新聞)
4/24追記
2030年時点で、電気自動車の国内普及率を20〜30%にするため、経産省と国交省が燃費規制をする方針を発表した。
このように、法規制や資金援助などの政府方針によっても業界事情は左右される。
自動車燃費、30年度に3割改善義務 EV普及2〜3割へ(日本経済新聞)