献血:「私」だったもの
書きたいことがあるが、その前置きや発展的なことが長くなってしまいそうだったので、いくつかに分けて書こうと思う。
少し前に、初めて献血をした。
献血ができる年齢になってから、かねてより興味があったのだが、ようやく臨むことができた。
自身の血液が赤の他人を流れるというのは、少しゾクゾクするような奇妙さがある。
赤子が胎盤やへその緒を通して母と血液を共有するのとは訳が違う。
縁もゆかりもない者に「私だった」ものが異動するのだ。
面白すぎる。
その意義や理念を抜きにしてのことだが