座席からむしりとって頭に真綿を押し込む 慌てて押し込むから指を動かす神経も詰まって今度は手のひらで押し込む ようやく戸が開く、ほら早く足を動かすんだよ なんだ、歩けるじゃないか
山澄みて 桜も見れず さき駆ける 鬼に追われたか 睦月のさわら
午後4時の 重なる顔に 「教えたい」 こぼれる街の 脈拍たるや