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銃砲店に教えてもらう “カモ猟” の安全ポイント 〜 新米ハンターが初猟果をあげるまで
本稿は『けもの道 2018春号』(2018年4月刊)に掲載された記事を note 向けに編集したものです。掲載内容は刊行当時のものとなっております。あらかじめご了承ください。
狩猟を行なうには狩猟免許の取得、猟具等の取得・所持の許可、狩猟者登録などの手続きが必要なほか、狩猟期間や猟法、狩猟できる区域や鳥獣の制限等があります。狩猟制度に関する情報については「狩猟ポータル」(環境省)等でご確認ください。
銃砲店主催のカモ猟に参加してきた
カモ猟は奥山よりも野池を回ったりして獲物を探すので、本格的なオフロードタイプの猟用車は必ずしも必要ではなく、大物猟と比較して装備も軽装で済む。所持許可取得後、猟期までに一生懸命に練習したクレー射撃の技術も応用が効く。
そんな理由から、新米ハンターが始める狩猟としてカモ猟はうってつけだ。
しかし、野外の猟場で銃を撃つには、まずは確かな経験者からの指南を受けた方が良いことは言うまでもない。
2017年度の初猟日。兵庫県にある銃砲店「都商事」さん主催の初カモ猟に同行した。
ベテラン勢に加え、散弾銃の所持許可から間もない2人の新米ハンターが安全狩猟の末に見事な猟果をゲット。カモ猟に必要な注意事項から、猟場でのカモの簡単な解体方法までを一挙にご紹介しよう。
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都商事・都銃砲火薬店
3代目となる橋本勝弘さんが店長を務める兵庫県の老舗銃砲店の1つ。広い店内に新銃・中古銃のギャラリースペースがあり、射撃・狩猟用品も多数取り扱う。初心者からベテランまで幅広い年代の銃所持者が来店する。店舗のWebサイトはこちら
文・写真|佐茂規彦
新米ハンターとともにカモ猟を学ぶ
カモ猟の朝は早い。
カモ類の多くは夜間、池に張り出した枝の下や水辺付近の草むらの中で寝ており、夜明けとともにエサを求めて水上に出て来る。まずはそこを狙いに行くのがカモ猟の常套手段だ。
初猟日の朝も暗いうちから都銃砲店前に集合し、1つ目の池を目指して移動を開始した。店長の橋本さんは今猟期直前に散弾銃を取得した新米のハンター2人(永瀬さん、秋さん)を連れ、カモ猟をレクチャーしながら池周りをする。
取材は主にこの「新米チーム」に同行させていただき、ベテラン勢は別チームを作って行動し、昼食時に集合する予定だ。
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永瀬竜也さん(30歳) 今猟期から狩猟デビューのレフティー(左撃ち)。銃はガスオートの「フランキー520」。新型の猟友会ベストがまだ眩しい。「まずは何か獲って帰りたい!」と初々しい意気込みで参加。
秋陽子さん(32歳) 同じく同じく今猟期デビュー。栄養士として勤務しており、ジビエ食材への興味から自分で野生肉を獲ってみたくなり銃所持まで果たしたという好奇心旺盛な紅一点。
安全カモ猟ポイント1 〜 地形・射撃方向の事前確認
新米チームが出発すること約20分。最初の池近くの空き地に到着し、静かに身支度を開始する。カモは警戒心が強いため、車から降りた後は無駄なおしゃべりは禁物だ。
ただし、必要な会話もある。池の地形や接近方向、射撃方向などを共猟者の間で事前に確認しておくことだ。
初めての出猟時は、獲物の発見に気を取られ周囲の安全確認がおろそかになる可能性が高い。まずは安全に射撃ができる環境とはどういったものかを現場で知る必要がある。猟期前に猟場を見に行くなど下調べをしておくのもいいだろう。
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