ヤクシカ、屋久島から全国へ 〜 ジビエ・加工品としての利活用現場レポート
写真・文|安藤“アン”誠起
世界自然遺産の島でも起きていたシカの食害九州本土の最南端から南へ約60kmの海上に浮かぶ屋久島は、花崗岩が隆起してできた円形状の島だ。周囲132km、島面積504.89㎢のこの島は、樹齢7200年説もある巨木・縄文杉をはじめ、島内の大部分が深い原生林で覆われている。その類を見ない豊かで多様性のある自然環境が評価され、1993年には世界自然遺産に登録された。
昔から屋久島では「サル二万、シカ二万、ヒト二万」と言われるほど、鹿が多いので有名だ。現