【猪犬閑話】猪犬の「咬み」を考える
「咬み」の強さの追求による混血私が狩猟を始めた40数年前は、猪が今ほど多くなく猟場は大山が中心であり、猪猟といえば単独猟か多くても3名程度で行うものであった。
猪犬の条件としては、広いレンジを高スピードで狩り、見つけた猪は逃がさない強い「咬み」が必要であった。
幸いにも先代から受け継いだ「紀州系猪犬」がそれなりの猟技を持っていたこともあり、私の猪猟は一応「咬み止め」に近いものであったが、世間では日本犬より強い咬み止め犬を求める風潮が強く、アルゼンチンから来た「ドーゴ」(