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夜勤独り立ち!

とうとうきてしまった

独り立ちの日が来てしまった。
最初は順調にいっていた。
しかし、20:00頃、何やら起き出して全裸になる爺さんが(@_@)。
モゾモゾとリハビリパンツと尿取りパットを取り替える。
しばらく見守っていたら、上半身はだかで歩行器でヨタヨタ歩き、上着を探すと言う。
一緒に探すが無い。
さっきまで着ていた服は寝汗で濡れているから洗濯しろと命じられる。
仕方ないから施設の上着を貸して、寝てもらった。
洗濯をして乾燥機で乾かしましたよ…💦

うるさい爺さんは23:00頃から独語が始まり、「何か食わせてくださいよ」
「うるさいよ」
を繰り返す。

トコトコ婆さんは珍しくトイレに起きてこない。
今はまだわからない。
この後、起きるかもしれない。

頑固爺さんはずっと大人しく寝てくれている。

全裸爺さんもアレ以来大人しく寝ている。


Wi-Fi使えてラッキー✌🏼

会社のWi-Fiを使い、TVerでかりそめ天国とWBS観られた。
イヤホン片耳にして周りを気にしながらの視聴のため何も覚えてないけど…。

暇なんだよね、この時間。
午前1:00あたり。
うるさい爺さんが、また独語。
「呪い殺してやる」
には驚いた💧

全裸爺さん、家と間違え尿瓶を探す。
慌ててトイレに誘導。
ちゃんと手も洗って入床。

何もないようで何かある。
不安しかない…。

うるさい爺さんの独語が止まない!😰
パットのチェックを兼ねて身体に軟膏を塗布するも、寝てくれない…。
参ったな。

もうすぐ午前3:00。
相変わらず、うるさい爺さんは1人で喋っている。
その殆どは「身体が痒い」なのだが、たまに恨み節が入る。
その恨み節が爺さんの本音なんだろう。
かわいそうだ。
一ヶ所にずっと閉じ込められ、散歩もできない。
足腰が弱っているので、車椅子に乗っているから散歩なんかできやしない。
外の空気も吸えない窮屈な毎日だ。
恨み節の1つも唸りたいだろう。
僕はうるさい爺さんに憐憫の情を抱いている。このままずっとここにいて、強いては生きていて楽しいのだろうか?
家で世話ができないから、ここに入れられているんだろう。
行き場のない人の終の住処か…。

義祖母も96歳で施設に入っているらしい。
義母さんが言うには、食事が摂れなくて点滴で生かされているとか。
100まで生きそうなおばあちゃんだったので、急に弱ったのには驚いた。
そろそろお迎えがくるかもしれない。

お迎えにくるタイミングが明日かもしれないし、1年後かもしれない。
でも、みんなこの世に生まれ落ちた瞬間から死へのカウントダウンは始まっている。
それが早いから遅いかの違いであって、いずれみんな死ぬ。
まだ生かされているうちにやれることはやっておこう。
ここに来る認知症の老人たちのように暗い目で世の中を見る前に。

うるさい爺さんはまた痒いを連呼し始めた。
薬は塗った。
繰言に一々付き合ってらんないから、放っておく。
僕はそれほど優しくはないんだ。

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