どっちが大変?テスト有りとテスト無し……〜それに気づいた生徒たち〜
中学生のレッスンでの事。一年生は一般動詞の不規則変化の過去形、二年生は過去分詞まで、結構な量を覚える必要があります。テキストにはびっしりと覚えるべき動詞と過去分詞が……
私は、英語学習において丸暗記は本当に本当に必要最小限に留めるべきだと思っています。ほとんどの文法には理由がある。それを理解すれば暗記しなくてもいつでも思い出せる。
ただ、不規則動詞の過去形や過去分詞は覚えないと話になりません。なので、生徒たちに言いました。「はい、次回からしばらくの間、この過去形(と過去分詞)、テストしまーす」
当然聞こえますよ。深ーいため息。そりゃそうですよ。やったー!! テストだテストだ!! こりゃ楽しみだ〜っ!!! なんて子に会ったことないですもん。そして、恐らく全国の先生方皆さんの心を重くする「生徒たちのガッカリ顔」……。私もね、生徒たちの負荷を重くすることが好きなわけではありません。だから聞いてみました。
「じゃあ、やめようか?テスト。テストしなくても自発的に完全に覚えられる?学校の定期試験でも必ず必要になるのだけど。定期試験前に必死に覚えなくてもいいように、計画的に覚えられるならわざわざテストしないけど、どうする?」
あの、誤解のないように言いますけど、決して怒ったわけではありません。怒るようなことではないんです。本当に生徒に質問したのです。
すると、ハッとした顔の生徒たち。
「テストしてください。自発的の方が無理っす。」
気づいてくれた。そう思いました。
テストをただこなせばいいってもんじゃない。覚えたものを使えるようになるため、未来の自分のためにテストというものがあるのだということを。
小さいテストができない人は大きなテストもできません。大切なのは、それに向けてどのくらいのパワーを使えるのか。何のために覚えるのか。
必ず、必ず、必ずきます。「やっておいて良かった〜」の瞬間が。あの快感は頑張った人にしか分からない。まさに「自分を褒めまくる」瞬間です。
それから生徒たちは頑張って覚えましたよ。もちろん、最初から満点ではないけれど、徐々に覚えた量を増やしていきました。そして、演習問題などでは、いちいち調べなくてもスラスラ書けるようになりました。定期試験前には「覚えておいて良かった………」という声も出ました。
分かるよ、もちろん。めんどくさいってこと。いくらテストの存在意義が分かったとしても、めんどくさいものはめんどくさい。笑顔でテストを受けられるわけじゃない。
でも、私の生徒たちは「テストのための準備」ではなく、「未来のための準備」をしました。よく頑張った。私の誇りです。
年明けは何のテストしようかなぁ……おっと失礼。冗談です(笑)、多分………。
前から思っていたのですが、「頑張り」って連鎖します?何と言うか、感染するというか……あぁ、表現が良くないですね、失礼しました。
クラスの様子を見ていると、どんどん「頑張り」が拡がっていくんです。切磋琢磨……うーん、いまいちピンと来ないな……。「頑張りの拡大」!! これです。この拡大は最高ですね。止めずにどんどん拡げましょう。私の教室には自慢の生徒がたくさん❗❗みんな、最高にカッコいい❗❗
生徒たちの「頑張り」の結果をInstagramに載せています。(英検®合格おめでとう!)、HP、予約サイトもこちらから↓
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