中国のZ世代のなりたい人気職業はYoutuber!?
上海KEMBOの中原です。
今回は、智联招聘が9月に発表した「Z世代の職場の現状と傾向に関する調査報告書」から抜粋して動向をお伝えしたい。
Z世代は、インターネット世代とも呼ばれ、1995年から2009年の間に生まれた世代を指す。 インターネット情報化時代に育ち、多様な文化に深く影響を受けた彼らは、誰もが「人とは違う何か」になりたいと考えている。 彼らの多くは、中国の力強さを目の当たりにして、強い国威発揚を感じてるとも言える。
技術の進歩と産業構造の変遷により、インターネット業界は人気のある産業となり、より多くの若者を吸収している。 智联招聘の調査によると、95年代の14.7%、00年代の20.1%がIT/通信/電子/インターネット産業に従事しており、95年代より前の各年代におけるインターネット産業従事者の割合(65年代(6.9%)、75年代(8.6%)、85年代(10.8%))を大幅に上回っていることがわかった。 しかし、男女別に見ると、インターネット企業で働くZ世代男性は19.5%で、インターネット企業で働く女性の12.4%を上回り、医療・看護・美容やホテル・レストラン・観光などのサービス業で働くZ世代女性は15.5%と、Z世代男性に人気があることがわかる。
Z世代の男女別職業分布を見ると、男性の1位は技術系で28.1%、次に販売/営業職となる。女性は、総務や秘書、財務会計が多い。
年代別の勤務時間を見ると75年代が一番働き、Z世代は残業をあまりしないようだ。
Z世代での業種別の仕事の満足度を見ると、金融実務者の34.1%、インターネット担当者の33%が自分の仕事に満足しており、自動車製造業の16.9%、不動産業の21.1%よりも高い割合となっている。 職種別では、「財務・会計・監査系」が36.5%と最も高く、「生産・加工系」が16.8%と最も低い結果となった。 生産・加工系の仕事は組立ラインでの作業が多いため、労働集約度が高く、労働時間も長いので、仕事がもたらす幸福度は低いと言える。
特筆すべきは、さまざまな業界の求職者がジョブホッピングに直面したとき、Z世代のほとんどが今の業界で働きたいと考えていることだ。ITインターネット業界の70.3%がキャリアを変えずに転職したいと考えており、次いで文化・メディア・娯楽・スポーツ業界が54.6%を占め、IT/インターネットよりも大幅に低い値となっています。
Z世代が具体的になりたい職業の1位は、ビデオブロガー、グルメ評論家と続く。95年代の16.3%、00年代の19%がビデオブロガーになりたいと考えており、他の職業に比べて高い数値を示している。 また、95年代の13.8%、00年代の12.6%がグルメ評論家になりたいと考えている。 男女別に見ると、Z世代の女性が就きたい職業のトップ3は、ビデオブロガー、グルメ評論家、自己管理スーパーバイザーで、それぞれ16.0%、15.5%、9.4%を占めている。 Z世代の男性が就きたい職業のトップ3は、「ビデオブロガー」、「ライブコマース放送者」、「ゲームトレーナー」で、それぞれ17.7%、13.9%、12.0%となっており、ゲームに夢中になっている男性がいることがうかがえる。
日本の若者にも言えることだが、生まれた時からインターネット環境のある彼らはより自由に時間や場所にとらわれずに働くことを望んでいるようだ。
ライター:中原賢一
KEMBO(上海賢房信息技術有限公司)CEO 董事長 総経理
2000年、ソフトハウス、ITコンサルティング会社でシステムエンジニア。
2003年より中国往来開始、上海でのWEB系システム開発のPMを歴任。
2008年、上海にKEMBO社設立、中国の日系企業を中心にWEBマーケティング、プロモーションを多数実施、現在はデジタルマーケティングコンサルタントとして、クライアントと寄り添い新ブランドの戦略立案から制作・運用までデジタルマーケティング全般をお手伝いする。また、データ分析、AIは再度エンジニアレベルから研究中。日本ディープラーニング協会E資格保持者。
趣味は空手。2児の父。
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