リーダーは感情に訴えかけながら、筋道も立てて話しをすべき
6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。
第17回目は、北条政子(1157年~1225年)です。近年であれば2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で小池栄子さんが好演していました。鎌倉幕府の創設者、源頼朝の妻であり、頼朝の死後は「尼将軍」と呼ばれて鎌倉幕府をリードしました。鎌倉幕府と朝廷が対立した承久の乱では武士たちにスピーチしたことで幕府の勝利に貢献しています。
私が本書で北条政子を取り上げた理由は、承久の乱における政子のスピーチを通して、リーダーはメンバーに進むべき方向性を伝える時、感情に訴えたのち、筋道を立てながら話しをすべきことを伝えたかったからです。
現代に生きていても、リーダーが目指すべき方向を筋道立てて淡々と話しても、メンバーの心を捕まえることはできません。とはいえ、感情ばかり訴えても、メンバーはひいてしまうでしょう。
リーダーとして、メンバーに共感してもらえるように感情に訴えつつ、そのうえでメンバーが合理的に理解できるように筋道立てて話すことの両方をしないといけないのです。そして、政子の承久の乱でのスピーチはその両方が見事に両立していたものだったのです。
本書では、北条政子のスピーチを具体的に紹介しながら、上記のことについて考えてみました。詳細については、本書の「感情と筋道を組み合わせて話をしてみてはどうでしょう 北条政子」をぜひお読みください。
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