トヨタグループ創始者などのリーダーに影響を与えた、江戸時代の経営思想
6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。
第16回目は、二宮尊徳(1787年~1856年)です。最近はあまり見なくなりましたが、薪を背負いながら本を読んで歩く二宮金次郎像が昔の小学校にあったものです。現在の神奈川県小田原市に生まれ、苦しい環境下から実家を再興したのち、小田原藩や幕府からの求めに応じて各地の農村の復興に努めた人です。
私が本書で二宮尊徳を取り上げた理由は、二宮尊徳が掲げた「報徳仕法」という復興パッケージのなかに、現代の経営に通じる原理原則が多く含まれており、それが明治維新以降の日本経済のリーダーに影響をあたえたことを伝えたかったからです。
現代に生きていても、経営を考える時、売上、コスト、投資などの多面的な側面から考える必要がありますが、その考え方の原理原則は全て「報徳仕法」のなかに含まれているのです。
そして、「報徳仕法」の影響を受けた日本経済のリーダーは数多く、そのなかにはトヨタグループ創始者の豊田佐吉や、渋沢栄一、松下幸之助など、そうそうたる人が並んでいるのです。
本書では、二宮尊徳の「報徳仕法」を具体的に紹介しながら、上記のことについて考えてみました。詳細については、本書の「改革するなら売上・費用・利益の使い方を多面的に考えるべし 二宮尊徳」をぜひお読みください。
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