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なぜ会計が発達してきたのか、ストーリーから学ぶ

昨日、弊社の「経営コンサルタント養成講座」にて管理会計の講座を担当させて頂きました。丸一日の講義でしたが、非常に楽しく、特に若い受講者の方々の熱心さが印象的でした。
 
講義内容の中では、私のこれまでの企業様等の収益分析やM&A等、管理会計やファイナンスの経験、事例等も織り交ぜながらお話しさせて頂きましたが、入口の部分では「会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語」を下敷きにして、会計の歴史についてもお話しさせて頂きました。
 
会計を事業業績の結果や数値としてだけでなく、なぜ会計を発達してきたのか、ストーリー性をもって少しはご興味頂けたなら嬉しいのですが。
 
今回下敷きにした「会計の世界史」は、一時期非常に売れたビジネス×歴史書であり、私自身この本は本当に分かりやすく、名著だと感じ、これまでも3回くらい再読してきました。
 
大航海時代に生まれた会計。それが産業革命を経て、大きな資金ニーズに対応する為、財務会計・管理会計は発達してきました。
 
鉄道等、多額の資金を調達する為には、投資家から資金を調達し、株主になってもらう必要があります。株主になってもらう、また株主でいてもらい続ける為に発達したのが財務会計です。
 
一方で、大量生産・大量消費の時代が到来した時、大きな設備投資の後でどの程度の売上が必要なのか、またどのくらいまでコストを掛けられるのか計画した上で、予算として管理していく必要が生まれてきます。ここから発達したのが管理会計なのです。管理会計は色々な事業ニーズを踏まえて、多様な発達を遂げてきました。
 
本書の中では、このような会計の発達の歴史が、ストーリー性をもって語られています。もしなぜ、どのように会計が発達してきたのかご興味がある方にはおすすめの一冊です。

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