もう少し早く二宮尊徳を学んでおけばよかったと反省
今週はお客様よりご紹介頂いた、「親子で学びたい二宮金次郎伝 (不運を幸運に変える生き方・考え方)」を拝読しました。二宮尊徳の事績を記した「報徳記」と、二宮尊徳の言葉をまとめた「二宮翁夜話」をコンパクトにまとめたもので、とても分かりやすい内容となっていました。お薦め頂いたお客様に感謝です。
この半年、仕事の必要性もあって、「報徳記」と「二宮翁夜話」を何度も読んだのですが、正直、なぜ二宮尊徳をもっと早くから学んでいなかったのか反省してしまいました。それくらい、素晴らしいものでした。
二宮尊徳の教えには、「報徳、至誠、勤勉、分度、推譲」といった言葉があり、ここではその詳細は割愛させて頂くものの、その考え方を知れば知るほど、現代の経営の考え方にも通じるものが多々あります。
明治維新以降の偉大な経営者として評価されている、渋沢栄一、豊田佐吉、松下幸之助、稲盛和夫等等の方々が二宮尊徳の影響を受けていたというのは非常に理解できます。
正直、資本主義の思想的基盤であるプロテスタンティズムがない中でも、日本の資本主義が発達したのは、二宮尊徳の考え方があったからではないのか、とさえ感じてしまいます。
私もつい最近までその生涯の概要しか知らなかった身としては、武者小路実篤の「二宮尊徳のことをまるで知らない人が日本人にあつたら、日本人の恥だと思ふ」というのは耳の痛いところですが、今後折に触れてその考え方の理解を深めていければと思います。