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歴史に学ぶ、危険を直視し、克服すること

今年は激動の一年でした。この変化は来年以降、さらなる変化の兆しを感じさせるものでもあります。
国内外を問わず、政治の不安定さが顕著で、ポピュリズムや権威主義の傾向は来年も強まることが予想されます。
経済面でも、物価高騰や人手不足が進み、内需の厳しさが増しています。さらに、トランプ政権の「アメリカ・ファースト」や中国経済の停滞が影響し、外需も厳しい局面を迎えるかもしれません。
 
歴史を振り返ると、危機は常に繰り返されてきました。二度の世界大戦、世界大恐慌、オイルショックなど、数多くの経済・政治危機がその例です。
最近、私は「歴史から学べる危機への向き合い方とは何か」を考える機会が増えました。
 
参考になるのは、第二次世界大戦におけるイギリスの首相、ウィンストン・チャーチルの姿勢です。
チャーチルは、ナチス・ドイツの台頭が始まった当初から、ヒトラーの危険性について警鐘を鳴らし続けました。当時、多くの人々がその危険に気づいていなかったにもかかわらず、彼はその本質を的確に見抜いていました。そして、残念ながらその警告は的中していきます。
 
チャーチルのもう一つの特筆すべき点は、どれほどナチスが勢力を拡大し、イギリスを包囲する状況になっても、妥協することなく戦い続けたことです。
それは、危険を直視し、その本質を理解していたからこそ、安易な妥協が許されないと確信していたからです。
 
現代に生きる私たちも、迫りくる危険に対して同じような状況に直面することがあります。危険が徐々に拡大していても、それを直視できず、あるいは勢力の大きさに妥協してしまうことは少なくありません。
しかし、本当に重要なのは、危険を危険として正しく認識し、それを克服するために立ち向かうことではないでしょうか。
 
歴史が示す教訓を活かし、危険を直視しながら、私たちはその克服に向けて進んでいく必要があります。チャーチルの姿勢は、現代の私たちにとっても、大きな指針となるでしょう。

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