太陽のような母の事②
それから、母は少し穏やかに元気になっていった。
祖父のことが整理できたのかと思った。
一緒に花を植えたり、私が撮った写真を見たり、愛の不時着をみてキャーキャー言ったり。
でも、定期的通院の後に高熱を出すようになった。
そして、ちょうどその頃流行りだした変なウイルスのせいで、高熱を出すとそちらのほうも心配になったり、感染力が強いということで、
通院の後にホテルに泊まってゆっくりして帰宅することもできなくなった。
母が病院に行く度に不安になって、眠れなくなった。
色んなことがありすぎて、いつからだったかは記憶が曖昧であるが、腸炎になったり、蜂窩織炎になって入院したり、42度の高熱を出して何度も救急車のお世話になり、入退院を繰り返した。短期間で。
そして、母は家で転んでしまった。
そして介護が始まった。
続く。