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年末年始、本当にしんどい人へ
今年もあと1日。なんとなく年末は世の中そわそわした雰囲気になる気がします。新しい年に向けたなにかにあふれているというか。そして、年が明けるとまた、明るいエネルギーがそこかしこに。
SNSも、今年の振り返りとして、色々な人の今年達成した事のまとめや、ベスト〇〇、年末年始の団欒の様子や旅行先の写真などが流れてきます。でも、その輝きが眩しくて無理、と感じる人もいるはずです。
自分は何も成し遂げていない
みんな楽しそうなのに、私は何をしているんだろう
今年もまたダメだったな
などしんどさも自己嫌悪も大盛り。
私もシンガポールに来る前は、しんどい時期がかなり長くあり、そのレベルも、仕事がとか人間関係が辛い、というレベルではなく本当に死にたいという思いを行動に移した事もあるくらいのしんどさでした。その中でも年末年始は一年の中で一番苦しい、胸の痛い季節でした。
子供達がいるので物理的に孤独な事はないのですが、自分の心の中で、なんで自分は、という思いや、なぜこんな過ごし方なのだ、なんで普通ができないのだ、というネガティブな思いがたまって、それに押しつぶされそうになっていました。唯一できたのは子供の生活を守ること。
本当にしんどい時は、しんどい一年や過去を振り返る必要もないし、無理に見えない未来を描こうとしなくてもいいと思います。今の自分を守る事が一番。振り返らない選択をしてもいい。
「振り返り」や「目標設定」といったものは、やれる人だけがやればいいのです。幸い、自分も書く事、そしてそこからの行動に救われ、長い時間がかかりました今ではそういう事もできるようになりました。
だから、年末年始の今「今年は何もなかった」で終わらせてもいい。「とにかく、今日も息をしている」それだけでいい、と数年前の自分に言ってあげたい。また、今近しい思いをしている人にも同じことを伝えたいです。
そして、この季節だからこそ、他人を見ない勇気を持つことも大切。
SNSに映るのは、「見せたい部分」だけです。情報は意図をもってキュレーションされています。それは個人のSNSでもそうです。どんなに楽しそうに見える人でも、きっとその裏には苦労や悩みがある。もともと、このけりーのnoteの記事もその思いが強くあるため、書きました。
でも、そういう部分は見えないからこそ、自分だけが取り残されているように感じてしまう。「どうしてみんなあんなに、それに比べて自分は」と。
そんな時はそういった情報を入れないのも一つです。SNSを見ることが自傷行為になっているのであればやめるか減らしましょう。アプリを一旦削除したり、通知をオフにしてみたり、ログアウトしてみたり。自分にとってポジティブなアクションにつながらないなら、見ないのが吉。
年末年始、何も達成していないと思っても、キラキラした目標なんてなくても、ただ生き延びているだけですばらしい。本当にそれだけで十分。死んでいないだけで偉い。
振り返らなくていいし、ポジティブでいなくてもいい。
今年1年、そしてそれより昔の過去にどんなにしんどい事や辛い事があったとしても、今ここにいる事、それ自体が今年の達成だと思います。
私が心の支えにしているのがこれです。
I am great but I am ready for more
よくある I am perfect というアファーメーション、ぞわぞわしませんか?毎日それを言われて生きていたアメリカ人(勝手な偏見ですが)はすっと入ってくるかと思いますが、ちょっと自分は無理でした。
では完璧、はちょっと違うけれどどんな言葉だったらしっくりくるか、考えると great (すばらしい)ならありかな、と思いました。誰もがそれぞれのよさがありすばらしいので。でも、みんな完璧ではないので、もっと成長する、よくなる余地はある。そしてそれを受け入れる事ができる、という意味での I am ready for more。この後半は、少し前の女性経営者向けの合宿のセッションの中で知ったフレーズです。
今はこの二つをくっつけて子供にも自分にも言っています。
年末年始が辛い時期でも、無理をせず、誰かと比べず、ただ「今生きている自分」それだけで今年はよし!一年お疲れ様でした。
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