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スポーツの新たな楽しみ方!世界の秀逸なスポンサーシップ・アクティベーション事例(随時更新!)
更新日:2021/7/23
スポーツにおけるスポンサー企業は高いお金を払って何らかの権利を購入しています。高いお金を払っているだけに、その権利の活用はスポンサー企業にとっては重要な課題です。
スポンサーシップの目的
我々ABeam Sportsの場合、企業におけるスポンサーシップの目的を以下のように整理しています。
実際、我々もスポンサーを行うにあたってはこのような視点で目的を整理し、やるかやらないかを判断します。
一般的には、企業名やロゴがたくさん露出されることがスポンサーシップのイメージかもしれませんが、実際には、これだけの目的が考えられます。もっとあるかもしれません。
逆にいえば、権利を売るリーグ・クラブ側は、これらの目的のうち、何が刺さるのかを考えて『それぞれのクライアントにカスタマイズした』営業をするべきということです。もちろん、営業リソースの大小によってどこまでできるかという線引きはあると思いますが、少なくとも意識しておくべきことでしょう。
さて、本題ですが、世界中でスポーツに対するスポンサーシップは行われています。その中には、とても共感を生み出す、企業の好感度を高めるアクティベーション(権利の活用)がみられます。
スポンサー企業が、スポンサーとしての権利をどう活かしているか、という視点でスポーツを見るのも、実は面白かったりするのです!
そこで、そうした新たなスポーツの楽しみ方を発見してもらうために、この記事では世界のアクティベーション事例(面白いものから意義深いものまで)について見つけたものをご紹介していくことにします。
エンターテインメント性や共感に溢れたアクティベーション事例が日本にもたくさん生まれることを願ってます!
Chaokoh(リバプール) | リバプールの選手が演技!?
タイの企業、Chaokohの販売するココナッツミルクをどうアピールするかについてリバプールの選手がブレインストーミングをするという設定。超絶に面白い。売れたかは知りませんが、とりあえず面白いことは間違いありません。字幕を日本語にして是非!
ちなみにNG集もあります
Emirates(ベンフィカ、HSV) | CAのパフォーマンスへの共感
これは動画を見れば何が凄いか分かります!
ファンとの共感を生み出し、Emiratesの乗客に対する姿勢みたいなものも感じられるかなり秀逸なアクティベーション事例だと思います。Emiratesは数多くのスポーツ団体、イベントに協賛していて、色々なところでこのパターンでのプロモーションをしているようです。
Burger King (Stevenage FC) | King&…
イングランドのサッカーチームですが、Burger Kingが女子チームも男子チームと同様にサポートするということで、まさかの…
なにかエモーショナルなものを感じますし、そういうことできちゃうんだなっていう羨ましさも感じました。
Burger K̷i̷n̷g̷ QUEEN. 👑💯 #GreaterTogether pic.twitter.com/Ay09aAORDR
— Stevenage FC 🔴⚪ (@StevenageFC) December 8, 2020
KYRIOS SPORTS(CLUB PUERTO DIANA) | 小さな村の大きな成功
パラグアイの先住民の小さな村、首都から800km離れており、政府からも”忘れられた場所”される地域にあるサッカークラブが、全国大会に出場することになり、スポーツアパレルのKYRIOSがスポンサーとなりました。チームメンバーのうち13人が漁師!
KYRIOSはチームのユニフォームに村の実態や問題(学校や病院の不足、交通インフラの問題、森林伐採による気温上昇など)を掲載。この取り組みはメディアに大々的に取り上げられ、大統領にもこの村の問題が伝わることとなりました。
2つのドキュメンタリーと5つの特別番組が製作され、文化的活動として表彰もされたそうです。
全国大会では1回戦で16-3で負けることになりますが、忘れられた村を政府に思い出させたこと、村の問題を世の中に伝えられたことで、彼らは勝利したのです。
この取り組みにより、KYRIOSの認知度や好感度も上昇。その後トップリーグの複数のクラブのユニフォームサプライヤーになったとのこと!
UNICEF(La Liga) | 子供達の考えたゴールパフォーマンス
UNICEFが寄付金を集めるために行ったキャンペーン。子供達が考えたゴールパフォーマンスをスペインサッカー1部リーグのチャリティーマッチで選手にやってもらうという企画。応募は殺到し、選ばれたパフォーマンスが実際にゴールを取ったときに行われました。メディアにも大きく取り上げられ、120万人の子供達を救うための寄付金も集まったとのこと。
スポーツの持つ発信力の強さに改めて驚かされますし、スポーツ×αの組み合わせは無限だと感じます!
KIA(UEFA) | Trophy Tour 難民の子供達にシューズを
韓国の自動車メーカーKIAとUEFAが取り組んだTrophy Tourというプログラム。子供達は有名選手とトレーニングができるかわりに、シューズを寄付。寄付されたシューズはシリア難民の元に届きます。
動画はバルセロナで行われたTourの様子です。YouTubeで探せば、色々な動画がありますが、エリック・アビダルの言葉がとても良いのでこの動画を紹介します。アビダルは、サッカーを通じて、スポーツが与える楽しみとか喜び、スポーツを通じて醸成される困難に打ち勝つメンタリティを得られること、そしてその大切さを伝えています。
本プログラムは、ヨーロッパの子供達が寄付したシューズをシリア難民の子供達に与えることで、彼らにその機会を与えているのです。このような社会貢献活動をUEFAと取り組み、そして発信することにより、KIAの知名度や好感度は格段に上がったものと推測します。
Heineken(Champions League AC Milan vs Real Madrid) | 大事な試合の日なのに…
あらゆるスポーツのスポンサー企業として有名なハイネケンがイタリアでACミランのサポーター1,000人に仕掛けたサプライズイベント。
チャンピオンズリーグのレアルマドリード戦という、サポーターにとっては死ぬほど大事な試合の日に、彼女や上司にクラシックコンサートに誘われるという悪夢のような出来事が起こります笑。
これは話題をつくる秀逸なアクティベーションだと思います。だいぶ話題になったアクティベーションの事例ですね。しかし試合よりコンサートを選ぶって偉い。
OMEGA | 創造性が凄すぎる東京2020大会用CM
オリンピックのオフィシャルタイムキーパーとして歴代スポンサーとなっているOMEGAが作成した東京2020大会をイメージしたCM。
ごちゃごちゃいう必要もなく、見ればその創造性の凄さが分かります。必見ですね。
番外編①:Contrex | 良いアイディア!
スポンサーあまり関係ないですが、広告として面白いアイディアだと思います!
如何でしたでしょうか。今後、私自身の勉強も兼ねて随時Updateしていきますので興味がありましたらチェックしてみてください!