3ヶ月ごとの採血
治療開始から2ヶ月後の診察で先生から「次回採血しますね」と言われました。
この時に初めて知ったのですが、治療を受けている子は3ヵ月に一度の血液検査があるのです。
ちょっとクラっとしました。
毎日の注射に加えて、採血まであるのか。
ムスメは治療前の検査で、採血と点滴が大嫌いになりました。
クリニックに行く度に「注射(採血)しない?」と聞いてくるようになっていましたし、「しない」と言っても家を出る前には泣くのです。
診察が終わるとけろっとしているのに、待合室、診察室ではずっとぐずぐず。
それまで、子どもなりに覚悟もいるかと思い、クリニックに行くことは前日に伝えるようにしていましたが、「注射はない?」と毎回のように聞いてきます。
この採血の日も、もちろん聞いていて、悩んだものの正直に採血があることを伝えました。
すると、夜も泣いていてなかなか寝れなくなってしまいました。
当時のムスメには負担が大きすぎたようです。
それ以降、クリニックの診察は可能な限り当日まで内緒にすることにしました。
初めての定期採血は、処置室にはムスメだけで入りました。
これは随分後でムスメから聞いたのですが、採血の時はムスメが泣き喚くため、安全のために拘束するネット?で固定されてたそうで、それも怖かったらしいです。
「怖いし、動けへんし、お母さんおらんし、、、」と、ふとその時のことを教えてくれました。
ちなみに、クリニックでは、年齢とか成長に合わせて対応を変えてくれていて、しばらくすると母も処置室に入り、拘束も手足が動かないように持つくらいになり、、、などに変わりました。
小学生なって初めての採血を控えた診察後には、看護師さんがしっかりムスメと次に採血があると話をしてくれました。
そのおかげもあったのかはあんまり分かりませんが、1年生の6月の採血の朝、「お母さん、病院にぬいぐるみ持っていっていい?」と聞いてきました。その子と一緒なら、泣かずに頑張れるかも?と。
普段の私なら、「病院に余計なものを持って行くのはダメ」と言ってたでしょうが、たまたまホスピタルプレイスペシャリストの方と仕事で出会い、それもありだなと思ったのです。
お気に入りのぬいぐるみを持ってきたことを、自ら看護師さんに伝え、処置室に持っていいかと許可を取り、「おかあさん、いいよ」と仲良く看護師さんと2人で採血に行き、笑顔で帰ってきました。
3年ほど、採血のたびに心が重かったのですが、時間が解決してくれた気がします。