成長ホルモンの治療を始めて変わったこと
成長ホルモンの自己注射を始めて、いくつかの変化がありました。
3歳児なのに、保育園の身体測定で前月から1ミリも身長が変わらないなんてことも多かったのに、毎月数ミリずつは必ず伸びるようになりました。
治療を始めてからは、月1度クリニックで診察をしてもらっていますが、その際の測定時にも一ヶ月で1センチ以上伸びていることもありました。
特に最初の一年はよく伸びるそうで、親としてはクリニックで身長を測ってもらうたびにワクワクしたものです。
治療を始めてから、日々の生活で分かる2つの変化がありました。
1つ目の変化は食欲です。
0歳児でRSウイルスに罹患して以降、食は細いままでした。
食べることにもあまり興味がないようで、保育園の担任からも「あんまり食べないですね」「食べるの遅いですね」とよく言われていました。
ところが、治療を始めてからは食べる量が増えました。
これは成長ホルモン治療との関連性があるようです。後に、友人の子どもがSGA性低身長症で成長ホルモン治療を始めたのですが、心配になるほど食べるようになり、医師に相談したところ、治療の影響だと言われたそうです。
それまでムスメは治療前は残してしまうことがほとんどだったのですが、お残しの量が減り、時間がかかっても用意したものを食べきることが増えました。
私たちにとってはプラスの要素だったため、それだけで母はうれしくなったものです。
2つ目は睡眠です。
これは治療の影響かどうか、医学的にも科学的にも理由があるかどうかはまったく分かりませんが、ムスメは注射を始めてからよく眠るようになりました。
それまでのムスメは、生まれてからずっとですが、3~4時間おきに目を覚ましていました。
夜中に寝ぼけながら泣いてることもあり、眠りの質は決してよかったとは言えませんでした。
ちなみに、成長ホルモンとは睡眠時に出てくるものだそうで、睡眠そのものに問題があったので、全然出てなかったのだろうと今になっては思います。
でも、治療が始まってしばらくして、「あれ?夜にあまり起きないな」という日が増えたことに気付きました。「よく寝るようになったなー」が、全然朝まで起きないことが増え、それが当たり前になるまでにはあまり時間がかかりませんでした。
たまたま、本人が良く寝るようになったタイミングだったのかもしれません。
でも、もしかするとよく食べて元気になり、少しずつお友達との身長差も小さくなるにつれて、遊び方が変わったのかもしれません。
(割と保育園のおままごとでは、小さいから赤ちゃん役しかさせてもらってないことなど、ムスメとの会話で読み取れていたので)
でも、ムスメが一度に眠れる時間は格段に増え続け、母も数年ぶりに朝までぐっすり眠れる日が増えて、本当に助かりました。
成長ホルモン治療を始めて、よく食べて、よく眠る という、当たり前のように言われていたことが、やっとできるようになった。
そう思うようになりました。