8/31 胃カメラ
いろいろあって胃の内視鏡検査を受けた。8月の上旬に予約していたが雷で胃カメラが壊れたらしく、下旬に再調整した。
7年くらい前にも一度、胃をこわして検査したときがあった。そこは鎮静剤使用がほぼ義務付けられている病院で、そのときは本当に何も覚えていないくらい不快感がなかった。むしろ胃の痛さ以外は快ですらあった。よくいう「頭がふわふわした感じ」というのはこういう感覚をいうのだろうと思った。今回は鎮静剤の使用有無及び鼻か口からかの挿入を選べた。完全に自分で決められるということでいろいろ調べたが、病院ごとに意見が違って何がいいんだかよくわからなかった。
まあ選べるくらいであれば実際鎮静剤がなくてもいいのだろうと思い、「鎮静剤なし・鼻から」を選択した。結論、絶対に鎮静剤を使った方がいい。やってする後悔も大きい。鼻からの挿入の痛さはコロナの検査のときに綿棒を突っ込まれたくらいの異物感である。しかしそれ以上に、鼻から入れる場合、鼻にも喉にも麻酔薬をいれるのだが、そのせいで自分で唾液の場所がコントロールできなくなり、唾液が気管にランダムに入るようになってしまった。鼻にカメラが入っている状態で喉も唾液が溜まってふさがっているので、むせたときに死ぬかと思った。呼吸ができないというのはこんなに苦しいのか。ただこの呼吸や唾液のコントロールを失った私は目からは涙、鼻からは鼻水、口からは唾液と顔中の穴という穴から液体をたれ流し検査を受けた。うぅぅ。
うれしかったこともあった。私は10〜20代は顔がデカいことを容姿最大のコンプレックスと思っていたのだが、今回鼻からカメラを入れたいと看護師さんに告げたところ「たしかにね〜鼻は口と違ってオエッてしないからいいけど、あなた顔ちっちゃいから鼻腔が細いの、だから入れる時痛いかもよ」と言われた。「「「「あなたが顔ちっちゃいから」」」 」‼️💡😀💡‼️
もうひとつ。関東は台風の影響なのか不明だが、滝のような雨が降っていた。病院までのバスが15分以上も遅れており、一緒にバスを待っていたお姉さんとバス来ないですね、どうしようみたいな会話を交わしていたが、お姉さんがついに「健闘を祈ります…」という言葉を残して去って行った数分後にバスが来た。病院に着く頃にはもう足首まで水に浸かったみたいになっていた。胃カメラを挿入する直前、もう鼻も口も機能しない状態の私に、先ほどの看護師さんが「あっ!あなた、こんなに靴下が濡れてるの!気持ち悪かったでしょう〜かわいそうにね、かわいそうに!」といきなり靴下を脱がせた。心の中ですみません汚いんで大丈夫です!!と言いたかったが実際は「うー」としか言えず、ただ脱がされるままであった。おばさんは親切にも足を拭いてくれて、「娘みたいなもんだから」と言ってくれた。ケアってすごいなあ。私は替えの靴下を持ってこなかったので裸足で帰った。
結果は目に見える潰瘍などはなかったが、若干部分的に炎症があるので追加の呼気検査と細胞を病理検査にかけようというくらいであった。
この胃カメラを終えた日の午後に発熱し、全身の筋肉が痛くなり吐き気で何もできなくなってしまった。あまりに急激な熱と痛みだったのでまさかインフルエンザかと思い10時間くらい寝たら翌朝には軽快した。胃カメラがつらくて(?)こんなことになってしまったのかと思ったら情けなかったし、「なんかいけるかも」みたいな軽薄さで鎮静剤投与を踏襲しなかった自分も馬鹿だなあと思っていた。この話を友人にしたら、「おまえはきっと『なんかいけるかも』みたいな感じで今の職場を選んで後悔しているんだ」と言われた。そうなのかも。
ずっと行きたかった高田馬場のサマルカンドで大学のときの友人と昼食。馬場って行くたびになんだかすごい駅だなと思う。いつもちょっと(かなりのときもある)くさい。サマルカンドはきれいなカフェみたいな店内で、店員さんは全員、お客さんも半分くらいウズベキスタンの人たちみたいであった。みんな心はファミリー。我々はウズベキスタン風ピラフのプロフを食べた。ちょっと油が多かったがとてもおいしかった。もうあんまり行きたいと思う国も多くないけれど、ウズベキスタンはいつか行きたい。
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