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セレモニーよりも大切な事
1週間経ったので落ち着いて書こうかなと思います。先週の土曜日と日曜日は自分としてはかなり珍しく2日間とも自分の担当で結婚式、ウエディングフォトのお仕事をさせていただきました。
2組ともコロナ禍でのお申し込みでした。どちらのご夫婦も「結婚式」について改めて考えるコトができた大切な時間になりました。
今回は、日曜日に担当させていただいたお客様について。
はじめwebでのお問い合わせが入り、うちの社長(通称ジュニア)がやりとりをさせていただいていました。お住まいは千葉。でも新婦さんが水戸のご出身の方。
「写真だけでも・・・」という内容。まずはお話しを聴かせてくださいということでいらしたのが5月のコトでした。
この2年近く、結婚をされた方が「結婚式」をするかどうか?でキャンセルや延期にとホントに悩まれていたのを見聞きし、また、エクラでも延期やキャンセルのかたがいる事にはじめてのコトとはいえ、不安にならないように対応してきました。私たちは写真館や衣装店ではないのでコロナ禍前は「前撮り」「フォトウエディング」というのは少なかったんです。ところが今年になり、先行きが見えない状況に「写真だけでも」とエクラにも「写真」の問い合わせが増えてきました。
なので改めてエクラだから出来る提案は出来ないか?と社長とも話をしてきました。それはホントに「写真だけ」でいいのか?ということでした。
この「写真だけでも」という言葉・・・もしかしたら自分たち「結婚式」に関わる人達も普通にお客様に言っているのでは?と。
いつから「写真だけ」という1つの流れが出来たんだろう?と。
もしも「フォトウエディング」という写真ありきのモノが当たり前になって「結婚」することへの想いや未来へ考えることは特にしないままで「写真」というカタチだけが残るようにならないか?と。
5年10年経って「結婚式」と「フォトウエディング」は全く別のモノで「結婚式」が今は60%くらいあるけれど、それが50%をきって珍しいものになってしまう事が加速化し「写真だけ撮っておけば・・・」という「カタチ」が先で「想い」がないままになる事に怖さを感じるのです。
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さて・・・そんな風に思っていた私ですが、お二人からいろんなお話しをお聞きしました。
お二人は入籍されて既に4年。なんとうちの社長と同い年で、入籍した日時が同じ。という偶然があり、最初にいらした時に既にいろんなお話しをさせていただけるようになっていました。年齢的にたくさんの「結婚式」に呼ばれて友達のお祝いをしてきた2人。自分がゲストで参加するのは嬉しかったけれど自分自身がメインテーブルに座って披露宴をするという姿が想像つかないという新婦さん。新婦さんの想いに寄り添い新婦さんの思うようにしてあげたいという新郎サン。どうしてそうなのか?を少し深くお話しを聴かせて頂く事にしました。お二人にお話しを聴かせていただいたときに、新婦さんの結婚式をしたくないという話しに理解ができ、でも、今は離れて住むお母さんと年の離れた弟さんへの想いもすごく伝わり、それであれば「写真」だけど「写真」だけにならないように出来るコトがたくさんあるよ!とお伝えしたのです。
新婦さんの話しながらの涙にもらい泣きしそうになりながら・・・
写真を撮りたい場所のこだわりは特になかった2人。でも、そこにお二人の親御さんとの関わりをキチンと入れていきたいと・・・。
新婦の想い、新郎の想い、そしてお二人の親御さんの想い、お二人の大切な友達・・・。1つづつお聞きしていつも「セレモニー・・挙式」の大切さを伝えていたし、今も大事だとは思っているけれど、それすら想い込みや自身の経験値で考えが堅くなっているのでは?と思ったのです。
二人がしたい事をまずはやろうと・・・。新婦のお母様はご主人である新婦のお父様を2年前に亡くし、頑張って前を向いていらっしゃるのをみていて「花嫁姿」をみたいというお母様の想いを叶えたいと・・・。それであれば、お嫁さんというイメージが湧く「挙式会場」を借りてウエディングフォトを撮ろうというお話しをしたのです。お二人は自分たちは式をしないのに借りられるのですか?と驚き、喜んでくれました。
そこからお借りする会場に伺い、実際みてお願いしますということに。会場サンの協力もホントにありがたく、コロナ禍で新郎の親御さんは鹿児島県から来県できるかまだわからなかったのですが、準備が始まりました。
とても心遣いが出来て、大切なお友達がいる新婦さんは、自分がたくさん結婚式に出席してきて、入籍して4年経つのに「結婚式」をしないの?という声をもらいながらはっきり答えられないままでいらっしゃいました。そのお話しを聴いて、お友達たちのお祝いしたいというシンプルに想う気持ちは理解してるお二人に、それであれば同じ日にみんなで「ご飯」食べる時間作りませんか?披露宴はしたくないという新婦さんに、披露宴というカタチは取らずやれるならどうですか?と・・・。
準備がはじまりました。実は準備はじめると気になって丁寧に準備をしていく新婦さん。コロナの感染者が落ち着き、鹿児島から新郎のご両親もいらっしゃいました。初めての茨城県。こういう機会がないと来るコトも無かったコトを思うとお二人がこの時間を創ってきたことはきっと大切な時間になるはず・・・と思ったのです。
当日は嬉しそうに参加してくださった事に私たちも感動し、挙式はしないけれど、チャペルに立つ新郎新婦をみて満面の笑みを浮かべる親御さんに、「時間」を創ったコトに私は心から良かったと思いました。披露宴じゃないウエディングの食事会って??と直前まで思っていたお友達もいらしたそうです。
だから改めて「結婚する」ことを決めた二人に対して、どんな形がいいのか?を担当する自分自身が頭の中をフラットにして向き合う事が大事だなと実感したんです。写真撮影の時からホントに幸せそうで楽しくて笑い声が絶えなくて・・・。こんな風に時間を共有していることが全てなのかな?って撮影中もずっと思っていて、そのあとの家族6人の会食の時間も笑い声が外に漏れてきて、デザートタイムにお部屋に入ったときに見た時に思わず「あ・・・6人の披露宴です!!」と口に出ていました。
最初に来店された時にお客様から、「披露宴まではやらなくていいんです。会食で・・・」という言葉をお聞きすることがあります。
その時に私ももやもやした気持ちを持ちつつ会食会で・・・とお話しますが、実は内容や人数ではなく、こうして「結婚をしたこと」をきっかけに集まり、話すことで素直に担当者である自分自身が「披露宴」だと思えたことが今回すごく大きかったなぁと思ったんです。親御さんへのプレゼントも自分たちで考え、買いに行き、用意しました。ホントに素敵なプレゼントで会の最後で渡してそれの封を開けてお互い親同士も見せ合って、また、それがホントに楽しそうで・・・。
新郎の親御さんは初めての茨城でいい印象をもっていただいたかな?実は新郎のお母さまの高校時代のご友人が福島県に結婚して住んでらして・・・卒業して会ってなかったとかで急遽連絡されて数十年ぶりに会うために翌日、レンタカーで行かれたようです。これもここまで来なかったらいくことはなかったことを思うと素敵な副産物だったなぁと思います。
あっ!!夕方からのご友人15名との時間もご友人たちも普通の「披露宴」ではないらしいと聞いて不安だったようですが、始まってからはすごく楽しそうにお二人と過ごされていて、ゲストにとって初めての形の宴だったようで皆さんすごく喜んで帰られたことをお聞きし、よかったぁ~!!!とうれしくなりました。そこの場にはお二人の親御さんも参加されて見守っていました。
結婚式はこうで、披露宴はこうで・・・と決まったカタチは運営するうえである程度必要だとは思いますが、でもそういうスタイルだとしない!!という方がいらした場合、自分たちがどうお客様の想いを聞いて、それをカタチにしていくのか?
今回のお二人との出会いで改めて考えることができ、わたしができることはなんだろう??とこれからも考えて話を聞いていくことをしていこうと思います。
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ブーケ、ヘッドドレス、ドレスヒップリボンはお友達の手作り
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一番最後の家族写真は、皆さんが食事をされている間にうちの社長がプリントしてささやかながら額に入れてプレゼントさせていただきました。
この写真を見てこの時の「時間」を思い出していただけるならウエディングフォトも十分結婚式というセレモニーと変わらない、大切な時間が詰まっているなと思います。
Fさん、Eさん、ご家族の皆様のこれからの笑顔と幸せがずっとずっと続きますように!!
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![やまもと めぐみ(エクラ&ピーハピィ)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125097430/profile_23522a305a75e209d4ab43506c49a0d7.jpg?width=600&crop=1:1,smart)