倉本圭造

原生林のような豊かで生命力に満ちた経済の実現を目指す、経営コンサルタント・経済思想家。著書に『日本人のための議論と対話の教科書』『みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?』『日本がアメリカに勝つ方法』『21世紀の薩長同盟を結べ』。

倉本圭造

原生林のような豊かで生命力に満ちた経済の実現を目指す、経営コンサルタント・経済思想家。著書に『日本人のための議論と対話の教科書』『みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?』『日本がアメリカに勝つ方法』『21世紀の薩長同盟を結べ』。

最近の記事

「おいおいどうすんねんこれ?」状態の選挙結果を希望に変えるノーベル経済学賞研究の話

数日たってある程度冷静になってきたとところもありますが、衆院選の結果はほとんどあらゆる立場の人にとって「どーすんねんこれ?」っていう不安感があったものだと思います。 以下のxポストがバズってて笑いましたw なんというか、コレ、立憲民主党の支持者とか関係者も、ある程度はこの「どうすんねんこれ」感を感じててくれないと困るみたいな感じはありますよね。 「へっへっへ、自分とこの議席増えたし自民は減ったぜヨッシャー!」だけで終わられても困るっていうか、ただ混乱する事自体を喜びとさ

    • 「パワハラする側(共産含む)」vs「パワハラに抗議する側」という選挙の見方

      大混乱の選挙結果が出た日に、xスペース(ラジオみたいに配信しつつ色んなアカウントに発言してもらえる場)で、小選挙区・比例ともに「自民・自民」の人から「共産・共産」の人まで、色々なタイプの人が何を考えて投票したのかを延々と聞いていくようなイベントをやりました。 その中のお一人が、(その人にとっては)今回の選挙は 「パワハラする側」vs「それを止める側」の戦いに見えていて、そして「自民・維新」だけでなく「共産」も「パワハラする側」の認識なのだ …と言っていてかなり印象的でし

      • 氷河期世代と国民民主党(または維新)

        (お知らせ 10月27日の選挙の日の夜9時すぎ頃からTwitter(x)スペースでラジオみたいに選挙結果について雑談するイベントを予定しています。よかったらご参加ください→@keizokuramoto ”聞く”だけでももちろん良いですが、どんどん”自分も意見を言いたい”という感じのご参加をお待ちしています) ・ さて。 今月、x(Twitter)では「氷河期世代」論争みたいなのが巻き起こっていて、僕も一応その世代ではあるんで、「倉本さんはどう思いますか?」と聞かれたりも

        • 『呪術廻戦』完結記念!宿儺と鬼舞辻無惨の違いについて思うこと。

          呪術廻戦完結しちゃいましたね。 なんか「宿儺vs五条先生」の頂上決戦が始まってから、ほんと小学生以来ぶりぐらいに毎週ジャンプ買って楽しみに読んでいました。(とはいえ電子書籍ですが) たった6年半ぐらいの連載だったらしいけど、日本社会に与えた影響は絶大な漫画だったと思います。 最初の頃は「ジェネリック・ハンターハンター」とか言われてたのに(笑) 僕が一番好きな漫画は「ジョジョの奇妙な冒険」ですが、それと勝るとも劣らないぐらいめっちゃ熱中して読んでいました。 というわけ

        マガジン

        • 倉本圭造のひとりごとマガジン
          ¥1,000 / 月
        • 新刊『繁栄のボーナスタイム』原稿先行公開
          6本
          ¥1,300
        • 幻の原稿を供養します「”ピシャリスキル”でウザいを解決!」
          5本
          ¥1,200
        • 倉本圭造の5年ぶり新刊先行公開note
          7本
          ¥10,000

        記事

          IT音痴の日本だからこそ可能なこれからのDX

          さっきアップした、「石破総理大臣」時代の日本に必要な経済の視点とは何か?という記事↑でも少し紹介したんですが、ある日本の若手ベンチャー経営者が書いた、 っていう「檄文」みたいな記事がめっちゃ出回っていて、すごいシェアされてるのを見かけました。 これですね↓ いわゆる「上場ゴール」的なものが多くて、創業者界隈だけは小金持ちになるけどその先何のイノベーションもない…みたいなのが多いというのは、ベンチャー界隈ですら言ってる人が沢山いる情勢なんで、上記noteは批判されてる上の

          IT音痴の日本だからこそ可能なこれからのDX

          石破茂総理はアベと反アベを「両方」終わらせる政権

          いやー、なんか、「石破総理大臣」誕生ってなんか世界が激変したような感じですね。 ここ一ヶ月ぐらい久々に出す新刊本の執筆に脳のリソースを取られすぎていて、SNSもほとんど更新しなかったし、総裁選のニュースも横目で見てるだけだったんで、突然の「次は石破」報道には急に頭をガーンと殴られたようなショックがありました。しばらく頭がついてこなかったです。 でもx(Twitter)で知らない人が『自民総裁選でアベ政治が終わり、立民代表戦で反アベ政治が終わった』と言っていて、これは名言だ

          石破茂総理はアベと反アベを「両方」終わらせる政権

          『陽キャの体育会系ビジネスマン』ではない”陰キャの自意識過剰人間”の為の成功プラン

          トップ画像はChatGPTさん(DALL-E3)による「陰キャの人が疎外感を感じるような陽キャのバーベキューの風景」です(笑) 最近ちょっと知り合った大学生が就活に苦戦してるっていう話を聞いたことがあって、タイトル通り「陽キャの体育会系ビジネスマンではない陰キャの自意識過剰人間のための成功プラン」っていう話をしたいんですが… 実は、金風舎という出版社が、「24人の色んな分野の論客が妄想力を全開にして未来を描く記事を一万字で書く」というテーマのアンソロジー本を出すという話が

          『陽キャの体育会系ビジネスマン』ではない”陰キャの自意識過剰人間”の為の成功プラン

          新刊一部公開その2

          一個前の記事で書いたように、新刊の原稿の「第一次しめきり」がめっちゃ近くなってるので、毎月三本のnoteのうち2つはその原稿の一部の「購読者向け先行公開」にさせてください。 さっきの記事が冒頭の「はじめに」の部分で、以下が「第一章」になります。 「はじめに」でデカい話をしまくったので、一転して「読者の等身大」の話に寄っていく部分になっています。 この「等身大のフィジカルな感覚」の話から、また後半「大きな話」に再接続していく流れになっていく予定。 ・ ・ ・

          新刊一部公開その2

          新刊一部先行公開その1

          実は次の本の原稿の「第一次締め切り」が9月2日なんで(この締切自体ちょっと伸ばしてもらおうと思ってはいるのですが)、この月末記事を沢山書く余力がなくて、よかったら今書いてる本の「先行公開」を、購読者の方のみ読んでみていただければと思います。 以下の部分は「冒頭」の部分ですが、かなり明確に「自分の立ち位置」を明確化できたように思ってます。 まあ、「冒頭」はいいけど羊頭狗肉っていう本いっぱいあるから、この「おお!」っていう感じのまま最後まで斬りきっていかないとなんですが。

          新刊一部先行公開その1

          『フランス革命と明治維新の比較』から考える、今後の日本政治の転換

          パリ五輪の開会式映像について、『マリー・アントワネットの生首』的な映像とか、あとキリスト教を侮辱しているのでは?といった批判が取りざたされてますよね。 特に日本では、 みたいな「ある意味よくある論調」がかなりシェアされてバズってるのを見かけたりしました。 一方で、例えば欧米の知識人でもフランス革命に批判的な人は結構いるし、逆に日本の明治維新をポジティブに評価する人もいるんですよね。 その「フランス革命に関する紋切り型の理想化」を超えたところに新しい日本の政治のあり方が

          『フランス革命と明治維新の比較』から考える、今後の日本政治の転換

          『海外出羽守』問題の本質は何か?(Abema出演まとめ)

          29日夜にAbemaPrimeに出演してきました。テーマは「海外出羽守(でわのかみ)」で、日本社会の実情を踏まえずに何でもかんでも「海外”では”こうなのに日本て遅れてるよね」みたいなことを言いまくる人のことですね(笑) 動画はYouTube版がコレです↓ ただこれ、以前に自分が出演した時も、川口市のクルド人問題の回を視聴者として見ていた時も思ったんですが、1コーナー30分の実際の放送を15分程度のYouTubeにする過程で、「SNSバトル的に盛り上がる部分」だけがカットさ

          『海外出羽守』問題の本質は何か?(Abema出演まとめ)

          さすがに石丸さん叩かれすぎじゃない?という話。(石丸氏は嫌いでも良いが”彼を支持する民意”とは向き合うべき)

          都知事選が終わってからここ最近のSNSにおける石丸氏に対する「攻撃」はなかなか凄くて、なんか「こいつ絶対学生時代モテなかったんだよ。俺もそうだったからわかるけどこうなっちゃイカンよね」みたいな何の話やねんww?みたいなのまで猛烈にバズっていて、ちょっと異様な様相だと思います。 こういう時に重要なのは「彼個人」は嫌いでもいいけど「彼を求めている民意」とか「彼の存在意義」とかにはキチンと向き合わないといけないということですよね。 まあ確かにね、テレビとかでの振る舞いはパワハラ

          さすがに石丸さん叩かれすぎじゃない?という話。(石丸氏は嫌いでも良いが”彼を支持する民意”とは向き合うべき)

          (選挙の悪魔)小池百合子にはどうすれば勝てるのか?

          こんにちは。経営コンサルタント兼思想家の倉本圭造です。 今回の都知事選は候補者ごとの「支持者グループ同士」の相互憎悪がものすごくて、ある候補をものすごく持ち上げる情報が流れたかと思えば逆にものすごくサゲる情報が流れていたりとか、全然客観的な情報がわからん、という感じになってますよね。 これ、SNSが暴言まつりなのはいつものことですが、メディアの発信ですらある記事では都庁内部の声として「どうせ次も小池さんだと思うし、まあまあうまく協業できてると思いますよ」みたいな発言が紹介

          (選挙の悪魔)小池百合子にはどうすれば勝てるのか?

          神宮外苑再開発問題の(右翼でも左翼でもない人向け)決定版まとめ

          都知事選の争点になって再度人々の注目を集めている外苑再開発問題ですが、「強引な反対派」の無理のある主張が否定される言論が共有されるようになったはいいものの、なんだか今度は「神宮の私有地なんだよ!これだからアホの左翼どもは!」みたいなちょっと問題のある押し切り方もたくさん聞こえるようになってきて、実際どういうことなのかがわかりづらくなってると思います。 というわけで、過去に何度かコレに関する記事がバズって、TBSの討論番組にも呼ばれた私がこの問題の現在地や、これに限らず日本の

          神宮外苑再開発問題の(右翼でも左翼でもない人向け)決定版まとめ

          都知事選の石丸伸二候補から考える、『恥を知れ!』的劇場型政治の功罪

          こんにちは、経営コンサルタントで思想家の倉本圭造です。 今回の都知事選は本当に「支持者グループ同士」の相互憎悪がひどくて、有力候補3人についても、あまりに「自分の支持者以外を攻撃しまくる」情報が溢れている感じですよね。 そこで、できるだけ「党派的でない」形で各候補者の実像に迫ってみようという記事を、小池さん、蓮舫さん、石丸さんの三人について書きます。 まず前中後編の「前編」として、まずは石丸さんの記事がコレです。 残りの2つについては以下のリンクからどうぞ。 ・

          都知事選の石丸伸二候補から考える、『恥を知れ!』的劇場型政治の功罪

          月末恒例グダグダ雑談(今月読んだ本編)

          ちょっとすごい大きなテーマについて書きたいんですが、大きすぎてまとめるのが大変な上に、今すごい風邪をひいていて脳に限界があるので、「今月読んだ本」を紹介しながら、色々と考えを雑多に述べていく回にしたいと思います。 今月はかなり本読んでましたね。 なんか、昨年「倉本さんならアンテナ高く色んな本やドキュメンタリーをご存知だと思うので、今年のベスト5を教えて下さい」っていう雑誌の企画をオファーされたんですが、「いや自分はそういうキャラじゃないんで」とお断りしてしまったんですが(

          月末恒例グダグダ雑談(今月読んだ本編)