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体重計のススメ

心技体を整えることは、心持ち穏やかに有意義な人生を送る上で大切なことです。「心」とは物事の捉え方や感情を制御する力、「技」とは、昔はモノ創りの技術や剣術などですが最近なら知識やスキルなどになるでしょう。「体」は健康体力です。今回は「体」を磨く習慣についてお伝えしていきます。

私は習慣マニアとして1年近く活動し、現在15個くらいの習慣を実行していますが、習慣の一丁目一番地はやっぱり「記録する」ことであると実感します。山登りで一番大事なことは「今どこ?」という事です。これを見失うと悲惨です。ていうか遭難です。習慣も一緒です。今どこ?という問いに答えてくれるのが「記録」になります。

「体」において「記録」するというと、思いつくのが人間ドックですね。あれは良いですよね。自分の体の通信簿。どれくらい階層があるかはわかりませんが、E判定とかになるとさすがに「どげんかせんといかん!」という気持ちになります。でもこれを習慣にするわけにはいきません。毎週人間ドックに行っている人はもはやバリウム中毒です。

体における記録の基本はやっぱり体重計ですね。私の習慣も1日1回体重計に乗るという習慣からスタートしました。最近の体重計は優れたもので、体脂肪や基礎代謝なんかも計れます。記録を携帯のアプリに飛ばしてくれる機能もあります。昔の風呂屋や保健室にあった体重計は、鉄の板に乗って、顔の前の高さに表示計があるやつでした。針が両サイドからも見られるようになっており、もはや個人情報が駄々洩れでしたね。(上部写真)

「体重計に乗る」を習慣にするメリットは、「どげんかせんといかん!」になる前に手を打てることです。けれども人は体重計に乗るのをサボるようになります。なぜか。前日食べ過ぎたなどの後ろめたい気持ちがあると、太った自分を自覚する羽目になるからです。でも日々の体重の増減は、たいてい水分なので気にしない事です。筋肉の増減によっても変化します。筋トレしているのに体重が減らないと嘆いている人は、付いた筋肉の3倍の脂肪が落ちたと思う事です。

私は水分摂取量と排出量が人の3倍近くあると自覚しているので、体重の増加は一日で5キロくらい動くこともあります。もはやフードファイター並みの増減だと思います。このコラムでも心の叫びを書きましたが、今は体重計に一喜一憂するのは辞めました。もはや熟年夫婦のように、その反応に一喜一憂しないけれども、毎日ちゃんと確認する。その距離感で体重計と付き合う事が、習慣継続するコツなのかもしれません。

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