天邪鬼な人が躓く時(フィーリング編)
前回は研究者として、正しいかどうかにこだわるシンキングタイプが躓くポイントを取り上げました。「完璧」ハードルと「慎重」ハードルです。まるで学校のテストや試験のように、全てにおいて〇?をはっきりさせるのがシンキングタイプの特徴ではありますが、習慣創りにおいては自分に〇?をつけない事。このあたりがポイントになってきます。
さて、今回は芸術家タイプです。(※Bridgeサーベイをご存じの方はフィーリングタイプを想像してください)。周りのこういう人はいませんでしょうか?とにかく人と同じように動くことが嫌な人。みんなでパーティやアウトドアを計画していても、当日の気分次第で勝手に計画を壊してかかってくる。にもかかわらず、自分の欲求には忠実で、食べたいものが食べられない、やりたいことができない状況になると発狂してしまう。自分は他の人とは違うからと、“自分らしく”あろうとして、結果として周りに迷惑をかけている単なる“自分勝手”な天邪鬼(あまのじゃく)。こういう人っていますよね?この手の人が習慣を定着させようとしたときにつまずくハードルが2つほどあるのです。
一つ目は、“退屈”のハードルです。面白くない事はやりたくない!と心から思っているので、習慣がつまらないと思ったら簡単にその習慣から脱走します。さらにはそれを悪びれる様子もありません。なぜならば“自分”だからです。楽しく無ければテレビじゃない!はフジテレビの謳い文句ですが、楽しく無ければ自分じゃない!がこのタイプの心に常に流れている謳い文句です。習慣は地味で退屈な部分も含んでいますので、なかなか定着せるのが難しいのです。
二つ目は、“個性”のハードルです。個性を大切にしたいと考えているので、普通に「一日一回筋トレする」など他の人もやっているような習慣だと、自分らしさを感じられなくなり、「1日1回ロングブレス タイトニングヒップをやる」という訳のわからない筋トレ習慣を設定したり、怪しいアプリをインストールしたりし始めます。もはや自分の世界に入りすぎて、習慣の目的を見失い始めて挫折します。
まぁ、これも性格なので良い悪いの話ではありません。でも、この芸術家タイプの人が習慣を定着させるためのキーワードは、「楽しい未来計画」です。ワクワクする事が大好きなので、とにかくワクワクする未来を描くことからスタートしてみましょう。それ面白い!と思えることは長続きします。もうひとつは「楽しい行動習慣」です。自分の気分が乗るようなランニングウェアを買う。たのしく気分が乗るような日記帳を買うなど、日々の退屈になりがちな習慣が楽しくなるようにひと工夫を加えていく事です。たのしく素敵な知習慣ライフを見つけていってください。