宅建試験に挑戦してみた②
さて、前回の続きです。残り1ヶ月半になって、過去問暗記野郎だけだった私は、基礎の無さに愕然としましたが、ここで諦めては習慣の体現者として示しが付かないので、今一度、テキストを読みなおす事にしました。これが良かった。一回目はテキストで分からないながらも、全体を掴む感覚で聞き流し、読み流しをしておりました。そして過去問で問題を解く感覚を覚えました。そこでもう1回テキストを見直すと、おぼろげながら自分の頭の中に「知識の棚」のようなものが出来上がっていったのです。
ちょうど、部屋に服が散らばっていて、これはパンツ、これはシャツ、これはビジネス用などと、整理分けができるようになると、さっさとタンスの中に綺麗にしまえるようになりますし、取り出しやすくなります。知識もそのような形で、過去問の記憶が整理分けされて、知識の棚におさまっていくような感じでした。1回目にテキストを読んだ時は、「パンツ」や「シャツ」などのカテゴリーわけが成されておらず、単に「服」とだけしか認識できていなかったので、整理する事もできずごちゃごちゃに床に散らばっているような状態になっていたのだと思います。約1ヶ月かけて、知識の整理棚を完成させると残り2週間です。色んな各社が市販もしている直前予想問題に取り組んでみました。各社の予想問題作成担当者は、良かれと思って難しめの問題を設定しているのもあると思いますが、不安は募るばかりです。覚えたそばから耳から知識が零れ落ちているような恐怖。最後のラストスパートは、知識棚に細かい知識を叩きこむ事に集中しました。
最後の2週間とはいえ、通常の仕事があります。仕事を休むわけにはいきません。しかも、夜の会食も復活してきた昨今、これまで約束していたけど延期になった飲み会などが最後の2週に集中。「飲み会の誘いは断らない」をポリシーにしている私は、飲み会の後の使い物にならない脳みそを使いながら、何とか知識を埋め込んでいきました。本番は日曜日でしたが、その週もほぼ毎晩予定が入っておりました。「土曜日に賭ける・・・」。前日はさすがに飲み会も入れず、冷えピタを頭に貼りながら、絵にかいたような受験生のモードで知識の詰め込みに終始。本番直前までテキストと問題にかじりついていました。
ここまでやるとテスト直前30分前。会場内で「全集中の呼吸。水の呼吸」と訳の分からない事をぶつぶつ呟きながら、気を落ち着けて本番に臨み。何とか集中して全問題を解くことができました。テスト後は前述の大学の友人とビールを飲みながら振り返り。家に帰ってから、緊張しながら解答予想とにらめっこ。何とか合格ラインを3点上回っておりました。習慣実行全214日、宅建勉強の習慣を実行してようやくここまでたどり着きました。「習慣は無敵なり」。これからも、自分磨きのひとつとして資格取得には挑戦していこうと思います。