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岩盤浴には入る?寝る?

 宅建の試験で久々に徹夜してみたら、そこから体の調子を崩してしまいました。疲れているのに寝られない体になってしまったのです。夜ご飯を食べて、いつものようにお酒を飲んで、ほろ酔い加減で布団に入り、いつもだったら野比のび太級のスピードで寝付くこの私が、ぜんぜん寝られないのです。12時に布団に入って、眼をつぶり、何も考えないようにして、深い呼吸をして、静かに落ちるのを待っているのですが、・・・寝られない。気づけば夜の1時です。

こうなったらと、昔ながらの必睡法「羊を数える」という技を繰り出してみました。「羊が一匹、羊が二匹」と数えながら柵を飛び越えていくイメージのあれです。数えていると100匹を超えたあたりで嫌気がさして、数えるのを止めました。「でも何で羊なんだ?」とネットで調べてみると、英語圏において、Sleep(寝る)とSheep(羊)が似ていることから、Sheep、Sheepと数えていたら、勝手に寝るだろうというのが「羊を数える」の由来だそうです。「となると日本においては全く意味をなさないではないか!」と突っ込みながらまた眠りにつけずに悶々としておりました。

体は疲れているのに寝られない。脳も疲れているのに寝られない。そんな感じで布団の中で悶えていたら、3時くらいにようやく眠りにつきました。と思ったら5時に目が覚めてしまうのです。こんな生活が1週間続き、体の疲れもピークになったので、快眠方法を調べてみたら岩盤浴が良いということで人生で初めて岩盤浴に行ってみました。サウナは良くいくのですが、岩盤浴は初めてです。専用の服を着てカップルがいちゃつくイメージがあったのでこれまでは少し敬遠してきたのですが、睡眠障害という状況で背に腹は代えられないと思い切ってスーパー銭湯で岩盤浴料金を追加で払ってみました。

早朝6時からやっているスーパー銭湯でした。睡眠障害なので朝も早く起きてしまうので、浅い眠りから眼が覚めてすぐに銭湯に直行。まだ誰も岩盤浴場には人はおりません。専用の服を着て、大きなバスタオルを渡されて岩盤浴場に入ってみたものの、どうやって良いのか分かりません。岩盤浴に直接寝て良いのか?下にタオルを敷くのか?上からタオルケットのように被るのか?1分悩みました。そこで思いだしたのが、あったかい砂にくるまれて蒸されている砂浴の映像です。「●●浴とは蒸すものだ!」と自分に言い聞かせて、岩盤の上に直接寝転がり、ミイラのようにタオルくるんでみました。ポカポカジワっとあったかい火照りが体全体に伝わり、脳の疲れもとろけるように流れ、そのまま熟睡モードに、おかげさまで一気に睡眠障害が解消されました。スッキリしたモードで眼を覚ますと、私の後に入ってきた人はみな、岩盤の上にタオルを引いてその上で寝転がっているではありませんか。顔も真っ赤に火照ったけいぞうくんでした。

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