「褒めること」のススメ
私は人を褒める事が苦手です。仕事仲間に対してもプライベートにおいても、誰かを褒めるとなると、自分なんぞが評価してよいものか?褒めて喜んでもらえるのか?何か損してないか?などと色々余計なことを考えてしまい、どうしてもぎこちなくなってしまうのです。このあたりを素敵な言葉でサラリと言える人間がモテるんだろうなぁ。と昔から思っておりました。
会社内の飲み会などでも、お酒が進むと上司・同僚・部下、どの方面に対しても厳しい物言いになる事が多く、昔からお酒の席で周りから疎まれがちでした。若い頃は、生きのよい若手でも通せたと思います。でも、年を経るにつれて、若い頃自分が軽蔑していた「空気を悪くする面倒くさいオジサン」に思いっきりモンスター進化していることもしばしば。まだこれを自覚できているうちに、自分を「在り方」から治さねばと思い、習慣のひとつに「人の良い所をひとつ探す」という習慣を取り入れる事にしました。
セオリー通り、小さな習慣として、ひとつだけ良い所を探せば良いので簡単だろうと思っていたのですが、これが予想以上に難しい。。。なぜかわからないけど、褒めポイントを探そうとしても見つからない。。。おそらく根源的に何かを見たら「満ちている部分」より「欠けている部分」に目がいってしまうタイプの人間なのでしょう。私が実施している習慣の中でも、後回しになってしまう事が多いです。それでも何とか、部下の成長を感じた時や、友人の優しさに触れた時などを探し出し記入するようにしました。
しばらくして、いよいよネタが付きて褒める事が見つからず、今日は習慣継続できないかもと諦めかけたときに、あることに気が付いたのです。「これ、自分を褒めても良いんじゃね?」、人の良い所をひとつ、、、私も人、、、自分を褒めてみよう!ということで、「落ち着いて話ができた俺。偉い!」と記入してみました。記入してみると、自分の中で若干変化が起きました。「俺イケてるかも!」という感覚になったのです。そして、それからは不思議と、人の褒める所を探すのが簡単になっていったのです。
考察するに、自分自身が自分に厳しくあるうちは、他人に対しても厳しくなってしまっていたのかもしれません。自分を許す、自分を認める事で、他人を見る眼鏡も穏やかになっていったのでしょう。「自分を褒められない人間は、人を褒められない」これはひとつの定理なのだと思います。モンスターペアレンツもモンスターカスタマーも、最近モンスター〇〇というのが流行っていますが、モンスターは自分自身を認められない人間が行き着く姿なのかもしれません。自分がモンスターにならないように、自分自身を褒めていこうと思います。これに気づけた「俺って天才!」(笑)。