人工衛星と習慣_

人工衛星と習慣①


 習慣を創るのと人工衛星を飛ばすのは似ています。厳密には人工衛星を飛ばす原理を詳しくは知らないので、似ているのだと”思っています”。なぜか。想像してみてください。

 ロケットが発射する時、すさまじい炎を噴射させていますよね?これは、重たい物質を重力に逆らって飛ばさなければならないからです。そうです。重力に逆らってです。習慣も同じです。

 人間には同じ生活パターンを続けようとする慣性の法則が働いています。その慣性の法則に逆らおうとするとストレスが溜まります。余談ですが、5月病というのは慣性の法則に逆らってしまったが故のストレス病なのだと思います。

 毎日同じような時間帯に起き、同じような通勤路や通学路で通い、同じような人たちに会っていたのに、新しい職場・学校に通うことになり、起きる時間、通る道、出会う人、すべてが新しく、なにをするにも「どっちにする?」「誰に話しかける?」などの判断をしなければなりません。

 私も思い返せば、新しいクラスになった時、誰に声をかけるべきか?このあたりは相当程度気を使いました。新しい事には意思決定エネルギーを相当程度使うのです。新しい環境から1か月たって5月頃になった時にエネルギーが尽きてしまうのが5月病でしょう。

 習慣を創るとは、今までの慣れ親しんだ生活パターンという重力に逆らう行動なのです。すなわち、重力の影響を受けない宇宙空間に到達するまでは相当程度のエネルギーを使うように、慣性の重力の影響を受けなくなるまで相当程度のエネルギーを使うのです。

 重力につかまって墜落してしまうこと。これが3日坊主です。続けようとするエネルギーが枯渇してしまうのです。ではどうすれば良いのでしょうか?重力を受けないようにするためには、飛ばすものを極限まで「小さくする事」です。そうです「小さな習慣」です。

 「1日1回腹筋」「1日1回鏡の前で笑顔」。「気合いだ!」などとアニマル浜口ばりに叫ばなくてもできてしまうような「小さな習慣」にする事で、エネルギーを消耗する事無く飛ばす事ができます。

 一回軌道に乗ってしまえばこっちのもの、その習慣に少しずつ量を加えていけば良いのです。焦らずにじっくりと。習慣が無重力状態になるには、1週間が必要だと言われています。

 「まずは1週間、小さくスタートする事」この鉄則さえ守れば大抵の習慣は3日坊主に終わらずにすみます。宇宙空間に突入した習慣号。次は、軌道に乗るまでの注意点についてお話ししたいと思います。

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