小さな_隙間_習慣

小さな”隙間”習慣

 私は、せっかちです。極端なまでにせっかちです。どの程度せっかちかというと、自動ドアが開き切る前に、入ろうとして肩をぶつける事があります。もしくは、ぶつからないように体を横にして突入します。0.5秒速く扉を通過しても何も変わらない事は分かっています。でも、体が勝手に反応してしまうのです。信号を渡るときは、青信号と同時に渡れるように、反対側の信号の状況をじっと見つめます。そして、反対側の信号が赤になってから、1秒後に一歩踏み出す事が習慣になっています。まるでマリオカートでスタートダッシュを切るためにタイミングを計っているクッパの心境です。

 過度に「せっかち」であることは、良くない事であるという事は分かっています。電車を待つときもイライラ。バスを待つときもイライラ。エレベーターを待つときもイライラ。コンビニの行列で並んでいる時もイライラ。振り返ってみると、せっかちであるがゆえに、精神衛生上も良くないなぁと思うことが多いのですが、もはや無意識に体がそうなってしまっています。
おそらく、自分自身が「無駄」というものに対する抵抗が本能レベルで強いのだと思います。待っている時間がもったいない。同じことを繰り返す事に意味がない。など、どうすれば、効率的に動けるのか?を最大限考えます。料理をする時も、お湯が沸くタイミングと、ゆでるための素材が切り終わるタイミングがぴったりだと快感を覚えます。「あぁ、今回も無駄な時間を過ごさずに済んだ。。。」と。もはや病気です。このままだと、エレベーターで扉が開いたときに、バグってまだ箱が来ていないときは、真っ先に飛び降りてしまうでしょう。周囲の人間も、こんなにせっかちだといい迷惑です。何とかしなければなりません。

 色々と考えました。無駄なものを受け入れるという事は、本能レベルでの抵抗なので難しいでしょう。であるならば、待っている時間を無駄な時間にしないという事が解決策になります。たとえば最近は、「無駄な時間にだけ読む本」を決めて、アプリでダウンロードしています。電車を待つ時間が10分できたら、おもむろにアプリを開いてその本を読む。無駄な時間にしか読めないので、「良かった!無駄な時間ができたから読める!」となります。でも、これだとコンビニでの行列や、エレベーターの待ち時間などの小さな無駄には適用できません。

 そこで、短い待ち時間における対策として「ブレスダイエットをする」という事をしています。美木良介さんが推奨している、深い呼吸による筋トレです。これも、待ち時間になった時だけするようにしています。「お!ブレス呼吸の時間だ!」と前向きになりますし、深呼吸なので気分もスッキリします。こっそりやれば周りからも怪しまれません。最近始めたので続くかどうか分かりませんが、小さな習慣ならぬ、「小さな隙間習慣」で自分自身をマネジメントしてみたいと思います。

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