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“たんめいかん”に絞る

自分自身が“習慣の魔人”として習慣実行の実験台になり、またこのi-Company CLUBで多くの方の体験を見聞きするにつれ、習慣定着の法則性みたいなものがさらに具体的に見えてきたので、ここからは私の経験も交えて、習慣のテクニックをコラムにしていきたいと思います。

だいたい、習慣定着に初期段階で躓く人の傾向として、習慣内容が原因である事が多いですね。私の知り合いの習慣で私が気になった習慣。例えば「口を閉じる」という習慣。気持ちはわかります。例えば、無意識に口が開いてしまう人。「口が開きっぱなしだと、アホに思われるで!」という事をさんざん親に言われてきて、トラウマレベルでコンプレックスを持っているのかもしれません。しかし、「口を閉じる」という習慣。どういう状況で習慣が実行できたと認識できるのでしょうか…?普段の生活で、ふと自分が口を開いている事に気づいた瞬間に、「今日も口を開けてしまった…」と哀愁を漂わせる事になってしまうのではないかと思います。次に、「油断しない」という習慣。これを聞いた時は思わず「前世は忍者か何かですか?」と突っ込んでしまいました。確かに、何事も油断は禁物ですが、24時間油断しないというのはゴルゴ13クラスの人間でも難しい事だと思います。。。

これらの習慣に共通するのは、「複雑、曖昧、困難」な習慣です。そもそも習慣の内容そのものが複雑。何をすれば「自分は今日もできた!」と分からない曖昧さ。一日中意識しなければやり遂げられない困難さ。私もこれまで20以上の習慣を実行してきましたが、習慣に失敗したのもいくつかあります。お酒の習慣で、「お酒と水を交互に飲む」という習慣です。ビールだろうと焼酎だろうとワインだろうと、一杯飲んだら水を飲むという習慣。飲みすぎ注意のための習慣として、飲み会が続いた時に、ふと習慣の実行項目に入れてみました。日本酒のお猪口一杯と徳利一本どちらを飲んだら水にするか(複雑)?とか、焼酎の水割りは既に水を飲んだ事になるのか(曖昧)?3時間くらいずっと意識し続けなければならない(困難)!ということで初日で挫折。これは絶対に定着しそうにないと、速攻で自分の習慣から削除しました。

習慣は、やっぱり「単純、明解、簡単」頭文字をとって“たんめいかん”な習慣に絞るという事が本当に大切です。そうでないと続きません。口を開けない事を意識するなら、「一日一回、姿勢を正して顎を引く」の方が良いです。油断しない事を意識するなら。・・・・ちょっと思いつきませんが、もうすこし目的を明解にするのが肝要かと思います。。。私自身が苦労しているのが、お酒の習慣で“たんめいかん”な習慣が思いつかないという事です。誰かお酒の習慣で、これなら成功した!という事があればご教授願いたいと心の底から思っております。

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