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挨拶のススメ

人間とは、人の「間」という文字を書きます。生物としての人類と、社会的動物としての人間を分けているのは「間」なんでしょうね。その間をつなぐために、言葉が発明されてきました。私は、人類学者でも言語学者でもなんでもないですが、おそらく最初に発明された言葉は、「敵がきたぞ!」と「僕らは仲間!」と「今晩どう?」の3つだったのではないでしょうか?死の危険から守ること、友好関係を築くこと、セックス相手を探すこと。これが生物としての原始的欲求だからです。挨拶というのは、その中で「僕らは仲間!」という意思表示として発展してきたのではないかと推察されます。

挨拶をするという事は、人間関係を有効に機能させるための活動です。挨拶が元気のない組織は活気が悪いと言われています。私も、仕事で調子が良い時は、元気よく挨拶して職場に入る事ができますが、少し調子が悪い時は、「目を合わせない」「声が小さい」などの挨拶の仕方にも現れてくる時があります。でもそういう時こそ、思い切って挨拶することを意識していきたいものですね。

挨拶をする時に、おすすめなのが「名前」を付けて挨拶するという活動です。「佐藤さん!おはようございます!」「鈴木さん、ありがとうございました!」などです。名前を付けくわえるだけで、劇的にその関係性が良くなることが実感できます。でも私は、若干苦手なのです。名前を間違えるのでは?という恐怖で、躊躇する事が多いのです。この点に関しては、まだまだ修行が足りません。名前を暗記する習慣を手に入れたいものです。

また、自分としていつも悩むのが、ランニング中にすれ違う人に挨拶するかどうかです。なんとなく、ランニング仲間として挨拶したほうが気持ち良いのだろうなと思っています。でも、相手が10代くらいの少年少女だと、こちらから挨拶をすると、痛いオッサンが絡んできた感があふれるので、挨拶を避ける事が多いですね。同世代の人だと、10メートルくらい近づいた時に、目が合っていたら会釈するくらい。高齢の方だと、向こうから挨拶を頂ける事が多いので、頂いたら返す。というように、良くも悪くも世代によって分かれているように思います。

山の中では積極的に挨拶をしますし、その方がお互いなにかあったら助け合おうという感覚が芽生えます。本当は、気持ちよく挨拶をしていった方が、社会は明るくなるのでしょう。あまり人との接触を避けるように言われている今日この頃、周りの人と友好関係を築くことすらも遠慮されそうですが、せめて挨拶くらいは交し合う世の中でありたいですね。「僕らは仲間!」。こういう時代だからこそ、近隣の人とちょっとした挨拶を大事にする事が社会を守っていく事なのでしょう。痛いオッサンになろうと思います。

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