睡眠時無呼吸症候群の診断と治療
診断の要点
問診とセルフチェック:
いびき、日中の過度な眠気、睡眠中の窒息感やあえぎ呼吸などの自覚症状を確認します。
家族やパートナーからの情報も重要です。
スクリーニング検査:
自宅で携帯型装置を使ったスクリーニング検査を行います。この検査は、無呼吸や低呼吸の頻度を測定し、精密検査が必要かどうかを判断します。
精密検査:
確定診断のために、終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)という精密検査を行います。これは入院して行うことが一般的です。
治療の要点
CPAP療法:
持続陽圧呼吸療法(CPAP)は、最も普及している治療法で、特に中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に有効です。
マウスピース(口腔内装置):
軽度から中等度のOSAに適した治療法で、下顎を前方に移動させて気道を確保します。
外科的手術:
根治療法として、気道を塞ぐ部位を取り除く手術が行われます。適応は重度のOSAや他の治療法が効果を示さない場合です。
生活習慣の改善:
減量、禁煙、アルコールの制限、体位療法(横向きで寝る)など、生活習慣の改善も重要です。
その他の治療:
酸素療法や耳鼻咽喉科的手術、顎顔面形成術などが特定の患者に対して有効です。
これらの診断と治療法は、患者の症状や重症度に応じて適切に選択されます。
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