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「雪かきはクリエイティブ」

こんにちわ。継続支援セコンドのメンバーでチャーリーと申します。北海道の楽しい季節・冬ももうすぐ終わりです。スキー場がすぐそこにありながらこれといったウィンタースポーツをしない私ですが、冬の何が楽しいかというと雪かきです。

マンション住まいなので毎日する必要はなく、それで苦痛に感じないのかもしれません。なので職場などで雪かきが必要な時は率先して引き受けます。雪かきはとても頭脳的な作業です。

玄関前や駐車場に積もった雪を見てまずプランを建てます。北海道といえども土地は有限です。お隣の敷地に雪を捨てたりするとトラブルになりますし道路に雪を捨てるのも禁止されています。雪かきには社会性が必要です。次の排雪ダンプが来る日、あるいは春まで雪を寄せておくスペースに、今日はそれぞれどの程度雪をのせることができるか、その雪山の斜面の角度は今日の雪の粘度にどれくらい耐えられそうかを判断します。

そしてバージンスノーに、スコップやスノーダンプの先をさくっと差し入れて作業開始です。おいしそうなケーキのホイップクリームにフォークを刺すような、あるいは頭髪にバリカンを入れるような至高の瞬間です。

始めはちょっと遊んでみます。映画「フィールド・オブ・ドリームス」で、とうもろこし畑を刈り込んで野球場を作ってましたよね、あんな感じで雪を扇状にかいて野球モードの札幌ドームを再現してみます。雪の向こうから新庄や稲葉、中田、ダルビッシュ、大谷などファイターズの往年のスターたちが現れるとか・・は無いですね。からだが冷える前にさっさと片付けましょう。

そうしてせっせと雪かきをして地面を平らにしても作業は終わりません。自分の土地と道路との接続を考えなければなりません。道路が頻繁に除雪されていたり、ロードヒーティングの路面に隣接してたりいると、自然のままにしているところとの段差はかなりの高さになります。元気な若者でも登るのは一苦労です。背の小さな子供や足腰の弱っている人は転落して怪我をします。なのでなだらかなスロープにするか、その余裕がなければ階段状にします。この階段は次に除雪する人が勝手に崩さないようにきちんと申し送りしなければなりません。厳しい自然の中で生きていくためには情報の共有も必要です。

そして一仕事終えた後は、あらかじめ雪の中に埋めておいてキンキンに冷えたコーラやノンアルコールビールを飲んでのどを潤します。フー、お疲れ様でした。


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