過去に受けた衝撃
人間誰しも、『忘れられない出来事』と言うのはありますよね。楽しかったこと嬉しかったことも勿論ありますが、どちらかというと『忘れることが出来ないくらい強い衝撃を受けた辛かったこと・怖かったこと・悲しかったこと』のほうを先に挙げる方のほうが多いと思います(私もそうです)。
私もたくさんあります。それこそ幼稚園の頃の思い出に始まり、小中高大、仕事してから、40代になって行き始めた専門学校でのことも。
思い出すたびに心の中で『うわー!!!』って叫んでます。相手のことも、その時の自分自身すら含めて打ち消してしまいたくなるような。一人でいる時や、思い出した衝撃が強すぎると、無意識に声を出していたりもします。怪しい奴です。
すっかり忘れていた出来事も、現在進行形で生活に影響を及ぼしているものも、色々。すぐ思いつくもので言うと、人から拒絶された言葉でしょうか。全く同じセリフをテレビドラマなどで聞くだけで、その時の恐怖と居心地の悪さと自責の念が蘇ってきて、続きを見ていられなくなります。まあドラマなんで、無理して見なくていいんですけど。
こういう時、完全に人間はタイムスリップしていますね。実際の自分は居間で寛ぎながらテレビを見ているはずなのに、意識は数年前のその現場にジャンプしています。自分と、衝撃を与えた相手、その時居た場所、時間、同席していた人の様子、相手の声と口調は耳元で再生されます。自分も同時に鼓動が早くなり、逃げ出したい衝動に駆られる。もうその状況からは遠く離れているにもかかわらず。むしろ現実(今でテレビを見ている自分)を遠く感じます。
実際に『タイムスリップ』してる時間は短いのかもしれませんが、もう一度再体験しているかのようなストレスがあります。私の場合は個人的な失敗談に過ぎないのですが、もっと強いショック(災害、暴力など)を受けた場合の揺り戻しは計り知れないでしょう。
診断がついてしまうほどのショックではない、私のようなケースの場合、思い出すたびに『うぎゃー!』ってなりますが、考えてみれば『うぎゃー!』ってなるだけで、それ以上にはなりません。『うぎゃー!』となっている自分の気持ちが収まればいいだけです。『うぎゃー!』となっている間(数分?)は居ても経っても居られなくてしんどいんですが、それ以上のこと(実際に傷を受けたり、新しい心的ストレスが発生したり)は起こりません。
結局、思い出は思い出に過ぎないのです。どれだけショックでも、記憶の一つで、今の私を直接傷つける力は持たないのです。思い出より私自身のほうが大きいのです。
問題は、『うぎゃー!』となったとき、どう対処するか、ですね。
私の場合は全く関係ないことをします。ただひたすら笑えるマンガやアニメを見たり、料理とかの家事をやったり。
そして頭を全く違うところに向けていると、気が付けば『うぎゃー!』のことは忘れています。まあその程度で忘れられる記憶、ということですね。
皆さんはどんなふうにやり過ごしますか?
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