最新のインスタマーケ動向とこれからの展開予想 #2019夏
以前にインスタマーケに関する記事を書いてから、結構時間が経ったので改めて今感じてること・考えていることをアウトプットしておこうかなと思って、noteを書いていきます。
もしかすると以前に書いていたことと矛盾があるかもしれませんが、今考えていることが最新なのでその点ご容赦いただけたらと思いますw
また、今回の記事もかなりインスタをマーケティングや顧客開発に活用しようとしている方向けに書いてます!
以前の記事はこちら
情報発見/収集ツールとして真価を発揮し始めたインスタ
インスタが出てきた当初は「インスタ映え」という言葉があったとおり、きれいでおしゃれな画像を投稿して、憧れるような投稿を行い『いいね』という形で他者からの評価を集め、承認欲求を満たされることがインスタというプロダクトの価値だったかと思います。
ただ、今はインスタの『発見タブ』『ハッシュタグ』という機能の追加・ブラッシュアップによって、情報発見/収集ツールとして使われ始めてきてます。
(左から2番目のタブが『発見タブ』です)
この機能がすごく便利で、インスタ独自のアルゴリズムによって、ユーザーが興味ある・ありそうな投稿をどんどんとプッシュしてくれます。この発見タブにより、ユーザーが好きそうなアカウントや投稿を始めとする情報を『発見』できるようになりました。
この発見タブは、けんすうさんが以前にnoteでDRESSというフレームワークについて書かれていたのですが、それでいうDiscovery(発見)というファネルに該当するかなと思っています。
DRESSとは、
・Discovery(発見)
・Response(反応、共感)
・Experience(体験)
・Story(物語化)
・Share(共有)
の略です。
今の時代、製品の存在を知る方法が多様化しています。
そこで行われているのが、「探索」です。検索ではなくて、探索。
たとえば、スマホで、「なんかおもしろいものないかなー」とInstagramとかのハッシュタグをダラダラみたり、TikTokやYouTubeでアルゴリズムにまかせてダラダラ見たりするイメージです。
「探索」しながら興味あるものを「発見する」、というのが今の時代に、情報を知る方法なんだと思います。
(このDRESSというフレームワーク、SNSを生業としている身からしてもそのとおりだなーって思ってます。まだ読まれていない方はぜひ。)
発見タブにうまいこと載るためには良いエンゲージメント(いいねやコメント、保存等)を稼ぐことが必要なのですが、良いエンゲージメントを稼ぐことができるインスタアカウントのタイプとして、インスタメディアがめちゃくちゃ相性良いです。
インスタメディアとは、リポストや文字入れ画像を中心にユーザーにとって価値のある情報を発信していくインスタ上で展開するメディアです。一昔前にキュレーションサイトが流行っていたように、現在はインスタでメディアを展開していくことが流行っているように感じます。うちが運営しているSucleなんかもインスタメディアですね。若い女性の方がSucleのインスタを見て、トレンドを追って参考にしてくれてます!
このように
インスタが便利な「発見タブ」という機能追加・洗練した
→ 情報を発見しやすくなった
→ 情報をキュレートしているインスタメディアが伸びやすくなった
→ 情報を収集するプラットフォームとして加速した
という一連の流れが起きているような状況が今です。
◯◯メディアとしてのポジションを誰が取るか
上述した流れもあり、展開されているプロダクト・ユーザーとインスタの相性が良い場合、マーケティング戦略としてインスタを本格的に検討されている企業が増えているように体感的に感じます。運用力があれば、かなりスピード感早く顧客獲得が見込めるためです。
そのため、各ポジションでインスタメディアの立ち上げがが加速していて、ポジションの確立が起こり始めているなと感じています。
それぞれのポジションをどのプロダクトやサービスが取るのか、とても楽しみです。
今後のインスタマーケ①:ニッチなコミュニティ化が進む
上述した最近の動向の文脈の中にありますが、今後はよりニッチなコミュニティ化が進むと考えられます。これは「今後」というよりすでに現れてきている現象かもしれません。
ニッチコミュニティ化というと、めちゃくちゃざっくりしているので正確に表現すると、「すでにインスタ上で存在するコミュニティの中で、さらに明確なユーザーペインを抱えるニッチなコミュニティ」です(長くてすみませんw)
例えば、インスタ上ではファッションに関する投稿はたくさんありますが、人それぞれ趣味嗜好があり、フォローして参考にするアカウントは異なります。
わかりやすくアカウントを出すと
・COHINAさんは女性という大きなマーケットの中に、「小柄女性のためにブランド」としてニッチコミュニティを立ち上げて成功していますし、
・RiLiさんは若年層女性というトレンドに敏感かなコミュニティを好みのファッションや雰囲気で切り出してRiLiコミュニティとして成り立たせています。
このような例が主婦層やその他のビッグコミュニティとかにもあって、インスタ上にマクロに存在するマーケットを切り出し、ニッチコミュニティ化するというやり方は今後しばらく続きそうです。そして梅木さんもおっしゃっていましたが、そのようなニッチコミュニティはバイラル効果が効きやすく、かつLTVが伸びやすいのでビジネスとしては成り立ちやすいのかなと思っています(大きいビジネスになるかどうかは別として)。
今後のインスタマーケ②:インフルエンサーとうまく協同できる企業・ブランドが勝つ
インスタメディアやコミュニティの文脈ばかり話してきましたが、企業のプロダクトの性質によってはそこをうまく活用できないケースがあります。コミュニティ発信のD2Cは別として、機能性を押し出しだしていたり小売の面を抑えることが勝負どころのオールドブランドなんかはそうですね。
その際に有効なマーケ施策がインフルエンサーマーケです。
結局インフルエンサーもコミュニティの話に帰結してしまうのですが、すでにそのインフルエンサーのことが好きなコミュニティをうまく活用して商品を訴求することができるかどうかが今後さらにポイントになってきそうです。最近バズってたツイートですが、下記のようなあからさまなインフルエンサー施策じゃなく、いかにそのインフルエンサーの投稿に溶け込まされるのか、起用したインフルエンサーを巻き込みおもしろい企画を作り上げることができるのかが求められてくるのではないかなと感じてます。
インフルエンサーマーケに関しては色々なツールや手法がすでに発明されていたり、今後も発明されていきそうなので、僕ももっとウォッチしていきたいなと個人的に感じてます。
ファイナンス思考を持つ企業がマーケティングを制する
広告でごりっと短期で売上を立てたり、ユーザーを獲得する手法もすごく大事なのですが、ことマーケティングに関しては、ファイナンス思考を持って『資産』となるような施策を打てるのかが他社との差別化要因になってきます。インスタを始めとするコミュニティマーケティングを使いこなせるか否かで今後の企業のマーケティング活動に差が出てくるなと感じてます。
======================================================
最後に宣伝となってしまい恐縮ですが、インスタマーケ事業とメディア事業をやっている株式会社FinTでは、セールス・ディレクター職を積極採用中です。これからの時代を創る会社になると思っているので、これから大きな挑戦をしていきたいと思ってる方はぜひ一緒に働きましょう。お気軽にご応募お待ちしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?