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徐熙媛(大S)急逝、SOS時代のヒット曲『十分鐘的戀愛』を思い出す:一戸信哉の「のへメモ」 20250204
台湾の人気女優で「大S(バービィー・スー)」として知られる徐熙媛さんが、2025年2月3日、日本旅行中にインフルエンザから肺炎を併発し、48歳の若さで急逝されました。この訃報は台湾のみならず、中国本土やその他中華圏で大きく報じられ、多くのファンが悲しみに包まれています。
台湾での報道
台湾をはじめ、各国の中国語主要メディアは、徐熙媛さんの訃報を大々的に報じました。例えば、台湾のニュースメディア「中央社フォーカス台湾」は、「バービィー・スーさん死去 芸能界から悲しみの声相次ぐ」との見出しで徐熙媛(大S)さんの訃報を報じました。記事では、徐さんが『流星花園』でのヒロイン役で一躍人気女優となり、アジア全域で広く知られるようになったことが紹介されています。
また、記事は妹である徐熙娣(小S)さんが「姉の死をまだ受け入れられない」と心情を語ったことや、台湾芸能界から次々と哀悼のコメントが寄せられている状況も伝えています。国内外の多くのファンが突然の訃報に衝撃を受け、SNSを通じて追悼の意を表していることも報じられました。
また、台湾のネット上では、多くの追悼メッセージが寄せられ、彼女の影響力の大きさが伺えます。
日本での報道は「人気女優」として報道
一方、日本の報道では、固有名詞を見出しに含めない形で報道されています。例えば、スポーツニッポンは「台湾版『花より男子』牧野つくし役の人気女優が急死 48歳 日本旅行中にインフルエンザから肺炎併発」と報じています。 このように、作品名や役柄を中心に伝えることで、日本の読者にも彼女の人物像を伝えようとする意図が感じられます。
徐熙媛さんの初期の活動:音楽ユニット「SOS」と『アジアNビート』出演
徐熙媛さんは妹の徐熙娣さんとともに、音楽ユニット「SOS(後にASOS)」を結成し、芸能界にデビューしました。彼女たちは1994年から1998年までフジテレビで放送されていた深夜番組『アジアNビート』に出演し、日本の視聴者にもその存在を知られるようになりました。 当時は、K-popをはじめとするアジアの音楽が一括りに紹介される時代で、インターネット情報も少なく、限られた情報源の中で彼女たちの音楽が紹介されていました。
私自身はこの時期、テレビ等でこのあたりの情報を集めていたので、よく覚えているのですが、逆にその後の活躍はあまり知らなくて、あるとき香港か台湾か、中華圏のどこかでCMで見かけて「あれ、SOSのお姉さんの方では?」と思った記憶があります。
十分鐘的戀愛(10分間の恋)
記憶にあるのは、1995年に発表されたアルバム『天天寄出的信』に収録されている楽曲で、ポップなメロディと大S・小S姉妹が学校内での踊っているMVが印象に残っています。
YouTubeに公式のMVはアップロードされていませんが、テレビ局のアカウントからいくつかステージ映像が掲載されています。
ASOS 〈十分鐘的戀愛〉〈愛起飛〉〈絕配〉│捍衛青春 - YouTube
俏皮活潑鬼靈精!S.O.S(徐熙媛.徐熙娣)青春金曲一次聽〈佔領年輕〉〈十分鐘的戀愛〉〈愛起飛〉〈絕配〉〈至少我深愛過一次〉 - YouTube
その後、徐熙媛さんは2001年の台湾ドラマ『流星花園(日本の漫画『花より男子』の台湾版)』でヒロインの牧野つくし役を演じ、一躍アジア全域での人気を博しました。